3Dプリンターを用いれば数多くのものを自分の手で制作することができます。UP Plus2は低価格でコンパクトな3Dプリンターなので、個人用にも法人用にもおすすめすることができます。ここではUP Plus2の性能や特徴、使い方などを紹介していきます。
3DプリンターのUP Plus2はTierTimeTechnology社から発売された、3Dプリンターです。コンパクトなのでどこにでも置けて、自動調整が簡単なので扱いやすい製品となっています。商品価格は15万円程度です。ここでは製品の仕様について紹介していきます。
UP Plus2の仕様 | |
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造形方式 | FDM(熱溶解積層法) |
使用部材 | ABS樹脂、PLA樹脂 |
プリントエリア(mm) | 140×140×130 |
積層ピッチ(mm) | 0.15/0.20/0.25/0.30/0.35/0.40 |
プリンタヘッドタイプ | シングルヘッド |
製品寸法(mm) | 245Wx260Dx350H |
重量 | 5kg |
電源 | 100-240V,50-60HZ,220W |
対応OS | WindowsXP,Vista,Win7,Win8&Mac |
ソフトウェア | 専用UP VERSION2.0(フォーマットはSTL) |
造形マテリアル | ABS、PLA |
最大造形サイズ | 14×14×13 cm |
積層ピッチ | 0.15〜0.40mm |
コンパクトサイズの3Dプリンターでありながら、同クラスの機種の中でも比類のない使いやすさと安定感を実現し、かつ高品質な出力が可能。初心者にもオススメの3Dプリンターです。… 続きを見る
3DプリンターUP Plus2には様々な特徴が存在します。ここではこの3Dプリンターの主な特徴について解説していきます。
UP Plus2は使いやすい設計であることで有名です。3Dプリンターは高さの設定が難しいのですが、UP Plus2にはオートキャリブレーション機能が搭載されています。従来の3Dプリンターでは手動でプラットフォームの台を水平に調整しなければならないのですが、オートキャリブレーション機能があればこの作業を自動で行なえます。0.3ミリ以下のズレは調整して補正してくれるのです。プリント中の失敗も少なくなり、きれいな造形物が制作できます。
FDM方式の場合、セルボードとノズルの間隔を0.1〜0.2mmに調整しなければなりません。従来の製品なら細かな調整が必要になるのですが、UP Plus2ならケーブルを接続してワンクリックするだけで設定を終わらせることができます。
UP Plus2は独自に開発された日本語制御ソフトで操作ができるので快適です。一度データを流し込めばパソコンの電源を切っても動作し続けます。sdカードを作成する必要もありません。またTierTimeTechnology社は海外の会社ですが、日本語対応のサポートもしっかりしているので安心して利用できます。
UP Plus2はコンパクトかつ軽量という特徴を持っています。本体サイズは245×260×350mmで、重量は5kgとなっています。どこにでも置けるので、3Dプリンターの中では扱いやすい製品の1つです。
FDM方式で作られたものは、造形物の形状によっては印刷時にサポート材が発生してしまいます。サポート材は張り付いて剥がれないこともあるのですが、UP Plus2では独自のサポート材生成方式を取っているので簡単に取り除けます。
UP Plus2は安価でコンパクトな3Dプリンターなので、個人でものを制作するのに向いています。ここではUP Plus2を用いて実際に制作された事例について解説していきます。
3Dプリンターは子育てにも活用できます。既存のキャラクターだけでなく、子供が保育園などで描いてきた自作の絵も立体化することが可能です。自分の好きなキャラクターや、自分の描いたものが形になるという体験は子供の発育にも良い効果があるでしょう。手順は簡単で、画像データをスキャンしてから、3Dデータを作成していきます。作成したデータを専用の3Dプリンターのソフトに読み込むことで、プリント作業に移れます。
UP Plus2はコンパクトな製品ですから、大きなものよりも小さなものの作成に向いています。日常生活でよく使うアクセサリーなどを作るのが定番です。店で売っているようなものをアレンジして自分用に作ることもできますし、デザインすることができるならオリジナルの小物も制作できます。制作したアクセサリーに需要があるのなら、バザーやフリマサイトで販売することも可能です。家族や友人への贈り物にも利用できます。
部品さえ取り替えればまだ使える古い家電の修理にも、3Dプリンターを利用することができます。部品と同じ材質の素材を用意できるなら、元の部品と同じものを作ることも可能です。部品をプリンターで制作するのにはスキルが必要になりますが、不可能なことではありません。すでに製造がストップした製品の場合は修理や交換ができないことも多いので、困難を乗り越えるだけの価値はあります。
UP Plus2で使用できるフィラメントの素材には、ABS樹脂とPLA樹脂とがあります。
ABS樹脂のフィラメントの特徴は、融点がPLA樹脂よりも高いので、高温で出力する必要がある点です。加工やヤスリがけは簡単にできますが、その分反りやすいという性質も持っているので平坦なものを作るのには向いていません。柔軟性があり曲げや伸びに耐性があるという特徴も持っています。サポート材が取り外しやすい点も、ユーザーから好まれています。ABS樹脂のフィラメントは、プラモデルやフィギュアなどのパーツのような可動機構を持たせたいものの製作に用いられることが多いです。
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PLA樹脂は自然由来の素材を原料にして作られています。低い温度での出力が可能で制作しやすいですが、高い温度の場所に置いておくのは控えたほうがいいでしょう。固くて丈夫で反り返りにくいですが、その分削るのが難しいので後工程には工夫が必要です。靭性に乏しいため割れやすいという特徴もあります。特に水平方向からの衝撃には無力です。後工程の少ない実用品にPLA樹脂は向いています。
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UP Plus2を実際に動かすための、セットアップの方法は以下の通りになります。
UP Plus2の箱の上部には、セットアップの方法が書いてあります。迷ったらこの箱を参照しましょう。付属品として日本語マニュアルがあるので、それを取り出してください。
まず本体横のネジを緩めてください。緩める際は付属のレンチを利用するといいでしょう。フィラメントを置く台を本体に取り付け、裏返してと書かれているストッパーを外します。その後、本体に絡まっている緩衝材などを取り除きましょう。UpFlexが貼り付いている方のセルボードをピンセットを使い取り付けます。フィラメントをスプールホルダに設置し、チューブを通してください。プリンターのエクストルーダを挿入すれば取付作業は完了です。
本体の準備が整ったら、ソフトウェアのインストールに移ります。ソフトは公式サイトからインストール可能です。MacとWindowsがサポートされています。インストールしたアプリの動作が確認できたら、セットアップは完了です。
造形マテリアル | ABS、PLA |
最大造形サイズ | 14×14×13 cm |
積層ピッチ | 0.15〜0.40mm |
コンパクトサイズの3Dプリンターでありながら、同クラスの機種の中でも比類のない使いやすさと安定感を実現し、かつ高品質な出力が可能。初心者にもオススメの3Dプリンターです。… 続きを見る
TierTimeTechnology社から発売されているUP Plus2を使えば、小物やアクセサリー・古くなった家電の部品などを作ることができます。
オートキャリブレーション機能が付いているので、難しい調整にも頭を悩ませる必要はありません。サポート材が取り除きやすい点でも使いやすくなっています。
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