ご予算を考えて3Dプリンターを探したい人はぜひ参考にしてみてください。
3Dプリンターの価格の相場はいくら?
FDM方式(熱溶解積層方式/FFF方式)の3Dプリンターだと大体20万円前後が相場のように感じます。
以前は100万円以上することが当たり前だった3Dプリンターも、技術の進歩とメーカーの努力によって低価格のものが増え、個人でも手軽に購入することができるようになりました。
ある程度のクオリティを求めるなら、30万円以上の3Dプリンターを検討するのが良いと思います。
3Dプリンター選びに悩んでいる方は
3Dプリンターの選び方に迷っている・悩んでいる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
目的別のおすすめ3Dプリンターと、3Dプリンターを選ぶ際にチェックしておくと良い5つのポイントを紹介しています!
10万円以下の価格帯でおすすめの3Dプリンター
家庭用に3Dプリンターの購入を考えたとき、一番検討に乗るのがこの価格帯(5万〜10万円)ではないでしょうか。
手軽な価格帯なので、3Dプリンターを始めるための最初の入門機として購入される方も多いです。
(1)10万円以下の価格帯でおすすめの3Dプリンター:Adventurer3(アドベンチャー3)
FLASHFORGE
Adventurer3
¥49,500(税込)
送料無料
ご注文から1-3営業日以内に発送可能
造形マテリアル | PLA、ABSなど |
最大造形サイズ | 150×150×150 mm |
積層ピッチ | 0.05mm~0.4mm |
Adventurer3の特徴
Adventurer3(アドベンチャー3)は、コンパクトで置く場所を問わない3Dプリンターです。
初めて3Dプリンターを使う方でも安心できる操作性の良さが特徴です。
5万円以下で購入可能な手軽さでありながら、細かい積層ピッチにも対応しており、安定した3Dプリントを楽しむことができます。
Adventurer3は、こんな人におすすめ
- 3Dプリンター初心者の方
- 3Dプリンターでものづくりを始めてみたい方
- 趣味での利用、ご家庭での利用を考えている方
(2)10万円以下の価格帯でおすすめの3Dプリンター: Foto 8.9s
FLASHFORGE
Foto 8.9s
¥97,900(税込)
送料無料
ご注文から1-3営業日以内に発送可能
造形マテリアル | PLA / 抗菌性PLA / PETG / タフPLA |
最大造形サイズ | 192×120×200 mm |
積層ピッチ | 0.05 – 0.2 mm |
Foto8.9sの特徴
Foto8.9sはLCD方式の光造形3Dプリンターです。
メーカーのFLASHFORGE社が独自開発した、特許取得済みの光源が使用されています。
光造形3Dプリンターの特徴として、FDM方式の3Dプリンターよりも造形物の積層痕が目立たず、滑らかな表面の造形が可能です。
Foto8.9は、こんな人におすすめ
- 3Dプリンター初心者の方
- レジンを使った造形がしたい方
- 価格を10万円以下に抑えつつ、滑らかな表面の3Dプリントを求めている方
10万〜20万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター
10万〜20万円の3Dプリンターでおすすめするのは以下の2機種です。
(3)10万〜20万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター:UP Plus2
造形マテリアル | ABS、PLA |
最大造形サイズ | 14×14×13 cm |
積層ピッチ | 0.15〜0.40mm |
UP Plus2の特徴
UP Plus2は、見た目はとてもシンプルながら高品質の造形が可能な3Dプリンターです。
過去にはアメリカMake誌に掲載する3Dプリンターバイヤーズガイドのランキングにおいて、「消費者による使いやすさ第一位」を受賞したこともあります。
造形テーブルが囲われていないタイプのため、空調の影響を受けやすいところに気をつける必要があります。アクリル素材で作られた、別売りの「UP Plus2用ケース」を被せることで、保温環境を作ることができます。
囲いがない利点として斜めの出力がしやすく、工夫によって最大造形サイズより少し大きめの造形物をプリントすることが可能です。
UP Plus2は、こんな人におすすめ
- 3Dプリンター初心者の方
- 安定した造形を求めている方
(4)10万〜20万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター: Guider2(ガイダー2)
FLASHFORGE
Guider2
¥165,000(税込)
送料無料
ご注文から1-3営業日以内に発送可能
造形マテリアル | ABS、PLA、PETG、TPUなど |
最大造形サイズ | 280×250×300 mm |
積層ピッチ | 0.05mm~0.4mm |
Guider2の特徴
Guider2(ガイダー2)は、デスクトップ型の工業用FFF方式3Dプリンターです。
造形エリアはプリント可能サイズを最大限に拡大しており、最大280×250×300 mmの大きさに対応します。
最小積層ピッチは0.05mmなので、より精細で大きな造形物を作りたいという方にぴったりの3Dプリンターです。
ただ、細かな積層ピッチで大きな造形物を作るとなると、そのぶん造形時間が多くかかります。求めるクオリティーを見極めて設定するのがよいでしょう。
Guider2は、こんな人におすすめ
- 3Dプリンター初心者の方
- ABSフィラメントを使った造形がしたい方
- 価格を抑えつつ、大きい造形ができる3Dプリンターが欲しい方
20万〜40万円の価格帯でおすすめな3Dプリンター
価格帯が30万円代に近くなると中型のタイプが多くなります。造形できるサイズが大きめに設定され、ものづくりの幅を広げることができます。
個人やご家庭での購入はもちろん、3Dプリンターを初めて導入するという企業や学校にもニーズが多い価格帯です。
(5)20万〜40万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター:Creator3 Pro
造形マテリアル | PLA / ABS / PA / PC / PVA / HIPS / PETG / PETG-CF / PA-CF / TPU(0.8mmノズル使用時) |
最大造形サイズ | 300×250×200 mm |
積層ピッチ | 0.05~0.3mm |
Creator3 Proの特徴
Creator3 Proは、独立式デュアルヘッドを搭載したデスクトップ型の3Dプリンターです。
左右独立して稼働するヘッドを搭載しているため、2色での造形やコピーモード、左右対称に造形ができるミラーモードなど、シングルヘッドよりも多様な印刷が可能となっています。
また、ステンレスノズルや超硬ノズルを用いることで、カーボン配合フィラメントに対応することができます。
Creator3 Proは、こんな人におすすめ
- 様々な造形機能を持った3Dプリンターが欲しい方
- 強度がある造形物を作りたい方
40〜60万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター
業務で導入を考えた際、検討に乗りやすい価格帯だと思います。家庭向けの低価格商品と比べると性能がアップし、使用できるフィラメント材料の種類も増えます。
(6)40万〜60万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター:UP 300
造形マテリアル | ABS樹脂・PLA樹脂・TPU その他 |
最大造形サイズ | 255×205×225 mm |
積層ピッチ | 0.05〜0.40mm |
UP 300の特徴
3Dプリンターの購入予算を多くとれるのであれば、UP 300がおすすめです。
造形できるサイズも大きく、安定した造形が可能です。先ほど紹介した同じUPシリーズのUP Plus2と比べ、早い速度で出力ができます。
40万円台の価格で大きめの造形ができるという特徴から、当店でも人気が高い3Dプリンターです。
UP 300は、こんな人におすすめ
- 大きめの造形を考えている方
- ご予算を40万円以下に抑えたい方
- 業務用に初めて3Dプリンターを導入したい法人さま
(7)40万〜60万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター:Form3+
造形マテリアル | Standard、Castable、Flexible etc |
最大造形サイズ | 145×145×185 mm |
積層ピッチ | 25〜300 μm |
Form3+の特徴
Form3+は、新構造のレーザーユニット(LPU)とレジンタンクによって最新技術のLFS方式を実現した、光造形の3Dプリンターです。
造形物の積層痕が目立ちにくく、表面が滑らかに仕上がるため、見た目の美しさを重視したアクセサリーやフィギュアづくりに向いています。
FDM方式(熱溶解積層方式/FFF方式)の3Dプリンターでは積層跡が荒く、表面の仕上がりにがっかりしてしまった経験がある……という方は必見です。
ただ、光造形方式の3Dプリンターで製作した造形物は余分な樹脂が付いた状態で出力されるため、不要な樹脂を洗い流し、除去する必要があることに注意しましょう。
Form3+は、こんな人におすすめ
- 表面がきれいな造形をしたい方
- 3Dプリンターでアクセサリーやフィギュアを作りたい方
- 色々な種類のレジン材料を使ってみたい方
(8)40万〜60万円の価格帯でおすすめの3Dプリンター:Raise3D E2
造形マテリアル | PLA、ABS、HIPS、PC、TPU、TPE、PA、PETG、ASA、PP、PVA など |
最大造形サイズ | 330×240×240 mm |
積層ピッチ | 0.02〜0.65mm |
Raise3D E2の特徴
業務用3Dプリンター「Raise3D」シリーズから、価格を抑えた新しいモデルとして新登場したのがRaise3D E2です。
従来モデルとは異なり、独立型デュアルエクストルーダーを搭載しています。2つのエクストルーダーを使って対象の3Dモデルと左右対称のモデルを生成する「ミラーモード」、両方のエクストルーダーで同じモデルを同時に印刷する「複製モード」が特徴です。
エクストルーダーの構造上、カーボン含有や木質のような混ぜ物があるフィラメントには対応していません。(使用したい場合は、後述のRaise3D Pro3シリーズを検討しましょう!)
Raise3D E2は、こんな人におすすめ
- 業務での使用を考えている法人さま
- 複数造形を考えている方、左右対称の造形を考えている方
- コストパフォーマンスを重視したい方
60万円以上の価格帯でおすすめの3Dプリンター
以下で紹介する3Dプリンターは60万円以上の価格になりますが、同等の性能の3Dプリンターを探すとなった場合、100万円以下で購入できる機械はとても少ないため低価格3Dプリンターとしても人気の商品です。
(9)60万円以上の価格帯でおすすめの3Dプリンター:Raise3D Pro3
造形マテリアル | T-PLA、T-ABS、PETG、PTG、Polyflex、カーボン、木質、etc |
最大造形サイズ | 300×300×300 mm |
積層ピッチ | 0.01〜0.65mm |
Raise3D Pro3の特徴
Raise3D Pro3は、可動式デュアルヘッドを搭載した業務用3Dプリンターです。値段は高いですが、寸法精度は±0.05mm(専用PLA樹脂の場合)、専用ABS等特殊フィラメントの場合は±0.1-0.15mmの実績を持ちます。
寸法精度0.05mmは工作機械で削ったものと変わらないくらいの精度になります。(※寸法精度と積層ピッチは異なります。ここでいう寸法精度は横の精度になります。)
Raise3D E2よりも機械の剛性と安定性に優れるため、稼働時間が長引いても故障しづらい特徴があります。より業務に特化したモデルの3Dプリンターと言えます。
さらに、多種類のフィラメント(ABS、PLA、PC(ポリカ)、ナイロン、カーボン(合成)、ゴムライク、PETG等)に対応します。反りも少なく安定した造形が可能です。
Raise3D Pro3はこんな人におすすめ
- 高精度かつ安定性がある3Dプリンターを探している方
- 業務での使用を考えている法人さま
- 強度がある材料から軟性がある材料まで幅広い材料で造形がしたい方
- 長時間かかる大型造形や複数造形を考えている方
(10)60万円以上の価格帯でおすすめの3Dプリンター:Raise3D Pro3 Plus
造形マテリアル | T-PLA、T-ABS、PETG、PTG、Polyflex、カーボン、木質、etc |
最大造形サイズ | 300×300×605 mm |
積層ピッチ | 0.01〜0.65mm |
Raise3D Pro3 Plusの特徴
先ほど紹介したRaise3D Pro3よりも縦に大きな造形を可能にしているのが、Raise3D Pro3 Plusです。主な機能はRaise3D Pro3と変わりませんが、より大きな造形物を作りたいという方におすすめです。
大は小を兼ねますので、予算に余裕がある方はRaise3D Pro3よりもこちらのRaise3D Pro3 Plusを選んでみるのもよいでしょう。
ただ、縦に大きい筐体なのでデスクトップ上での使用を考えている方には向いていません。
Raise3D Pro3 Plusはこんな人におすすめ
- 高精度かつ安定性がある3Dプリンターを探している方
- 業務での使用を考えている法人さま
- 強度がある材料から軟性がある材料まで幅広い材料で造形がしたい方
- 長時間かかる大型造形や複数造形を考えている方
Raise3Dについてもっと詳しく知りたい方は、Raise3D特設紹介サイトをご覧ください。
3Dプリンターの価格別おすすめ10選 まとめ
この記事では、価格別でおすすめの3Dプリンターを紹介しました。
目的とご予算に合った、お気に入りの3Dプリンターを見つけるための参考になれば嬉しいです。
全く3Dプリンターを使ったことが無い方は、まずは手頃な価格の評判良い機種を買って、3Dプリンターがどういうものか使い倒してみることをおすすめします。
3Dプリンターの扱いに慣れてきたら、より良い機種へだんだんとグレードアップさせて制作に役立ててみてはいかがでしょうか。