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業務用3Dプリンターの選び方とは?おすすめ機種5選も紹介

【2024】業務用3Dプリンターの選び方とは?おすすめ機種5選も紹介

3Dプリンターの用途が広がっていることから導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。

しかし、業務用3Dプリンターは決して安価なものではないため、慎重になりすぎてしまうことから「どの機種を選んだらいいのかわからない」「そもそも選び方の基準は?」と思う方もいるかと思います。

そこで本記事では業務用3Dプリンターの選び方、おすすめ機種、導入する際の注意点について解説していきます。本記事を参考に自社に適したプリンターを探してみてください。

業務用は家庭用3Dプリンターと何が違う?

3Dプリンターには大きく分けて「業務用」と「家庭用」があります。前提として、法人だから「業務用」を導入しなければいけないわけではありません。

業務上において問題なく使用できればコストも安く、置き場所も取らない家庭用を導入した方が良いでしょう。では、企業に導入する際に「なぜ業務用がおすすめなのか?」について以下4つのポイントから解説します。

  1. 価格
  2. 機能性
  3. 造形物の精度
  4. 使用できる素材

違い①価格

家庭用と業務用の大きな違いは価格にあります。

家庭用は安価なものであれば1万円台から購入でき相場は数万円程度です。一方で、業務用の相場は数十万円〜数千万円のものまで幅広くあります。

また、3Dプリンターは購入して終わりではなく使い続けるのであればメンテナンス費用・材料費などコストがかかりますが、これらも業務用の方がコストは高い傾向にあります。

違い②機能性

業務用と家庭用の違いとして機能性・造形レベルは異なります。

近年では家庭用でもクオリティーが高い造形物を作成できますが、業務用の方が数段も優れた造形物を作成できます。その理由は「モデルの修復」「カット」などより細かな調整ができるためです。

家庭用は細かな調整ができる機能は少なく、全体的に業務用が優れていると言えるでしょう。

違い③造形物の精度

先ほどの機能性と似ていますが、造形物の精度も業務用の方が優れています。

家庭用3Dプリンターを購入する方の用途は趣味でモノづくりなどが大半です。その反面、企業での導入はビジネスでの用途になるため、造形物の精度が低いと会社の信頼にも関わります。

また、造形物の精度だけでなく大きさも業務用の方が、よりサイズの大きい造形物を作成できるため精度を重視するのであれば業務用3Dプリンター一択です。

違い④使用できる素材

3Dプリンターのスペックを図る指標の1つが使用できる素材の数です。

家庭用は使用できる素材の数が少なく、造形できるモノも限定されます。しかし、業務用3Dプリンターは使用できる素材の幅も広く自由自在な造形が可能になります。

中には2つの造形物を同時に作成できるなど、短時間で様々な造形物を作成できるのも大きなメリットと言えるでしょう。

おすすめの家庭用3Dプリンターについて詳しく知りたい方は下記記事も併せてご覧ください。

【2024】家庭用3Dプリンターのおすすめ5選!選び方についても解説

業務用3Dプリンターの選び方

業務用3Dプリンターの選び方

業務用3Dプリンターを選ぶ際は以下4つのポイントを留意しましょう。

  1. 用途
  2. 価格
  3. 精度
  4. 使いやすさ

業務用3Dプリンターを選ぶ際のポイント①用途

3Dプリンターを選ぶ際には具体的な用途を考えましょう。
例えば、

  • 試作品の作成
  • 冶具や工具の試作
  • 最終製品の造形

など使用する目的で導入する3Dプリンターの種類を選びます。3Dプリンターの種類とは「造形方式」を指します。

「熱溶解積層方式」や「光造形方式」など用途に合うものを選びましょう。造形方式の主な特徴については以下の記事を併せてご覧ください。

【2024】3Dプリンターの種類は?造形方式ごとのメリットも紹介

業務用3Dプリンターを選ぶ際のポイント②価格

価格での選び方は単に価格が安い・高いで選ぶのではなく、費用対効果で選びます。コストをかければ自社が想定している造形物を作成できるかもしれませんが、費用対効果が優れているかは別です。

例えば、造形物を量産したいにも関わらず高いコストをかけて造形物が量産できなければ費用対効果は低いです。もちろん、自社の予算内に収めることは重要ですが、導入前に試算して3Dプリンターを選びましょう。

業務用3Dプリンターを選ぶ際のポイント③精度

3Dプリンターのスペックを図る指標の1つ「精度の高さ」がありますが、精度だけで3Dプリンターを選ぶのは望ましくありません。

精度を表現するものとして「積層ピッチ(何mmずつ積層していくのか)」があります。
確かに積層ピッチが細かいほど積層痕は残りにくいため表面は滑らかに仕上がり、精度も高く感じるでしょう。しかし、各層のXY方向の位置決めにズレが生じていると精度が高い造形物はできません。

また、積層ピッチが細かくなるほど造形時間が長くなるため、精度は重要なポイントではありますが3Dプリンターの選ぶ一つの要素として考えましょう。

業務用3Dプリンターを選ぶ際のポイント④使いやすさ

3Dプリンターを選ぶ上で「使いやすさ・操作性」は重要なポイントです。

3Dプリンターの中にはシンプルなものもあれば、多機能で複雑なものもあります。個人で使用する分にはいいですが、企業でなるべく早い定着を考えているのであれば使いやすさを重視しましょう。

気になる3Dプリンターがあれば「レンタルサービス」や「展示会」などに出向き、お試しで使用してみましょう。導入後に使えないといった失敗するリスクを避けることもできます。

業務用3Dプリンターおすすめ機種5選

業務用3Dプリンターおすすめ機種5選

業務用3Dプリンターのおすすめ機種を5つ紹介します。ぜひ購入を検討してみてください。

  • Raise3D Pro3
  • Mark Two
  • ProJet MJP 2500
  • Stratasys F370
  • Form 3L

Raise3D Pro3

Raise3D Pro3

Raise3D Pro3は「Raise社」が発売している業務用3Dプリンターです。積層ピッチ0.01mmのトップクラスの造形精度を誇り200時間以上の造形も可能です。

対応フィラメントも豊富にあることから多種多様な造形物の作成が可能です。また、価格も100万円ほどとコストパフォーマンスに優れた3Dプリンターです。

  • 価格:¥902,000円(税込)
  • 造形材料:T-PLA、T-ABS、PETG、PTG、Polyflex、カーボン、木質、etc
  • 造形サイズ:300 x300 x300 mm
  • 積層ピッチ:0.01〜0.65mm
  • 造形方式:FDM/FFF (Fused Filament Fabrication) 方式

Mark Two

Mark Two

Mark Twoは「Markforged」が発売しているプリンターで、カーボンファイバーでの造形を世界で初めて可能にした3Dプリンターです。カーボンファイバーで造形することで、トップクラスの強度と精度を実現します。

カーボンファイバーやファイバーグラス、ケブラー等の繊維素材を使用できる3Dプリンターは数少ないですがMark Twoでは使用可能です。また、従来の数分の1のコストと時間で強度の高い造形パーツの作成が可能です。

  • 価格:見積もり
  • 造形材料:オニキス、ナイロン、カーボンファイバー、ファイバーグラス、ケブラー、HSHTファイバーグラス
  • 造形サイズ:320×132×154 mm
  • 積層ピッチ:0.1〜0.2mm
  • 造形方式:FFF&CFF方式

ProJet MJP 2500

ProJet MJP 2500

ProJet MJP 2500は紫外線を照射することで1層ずつ造形するマテリアルジェッティング方式の3Dプリンターであり、高品質な造形を実現します。生産性が高く、24時間の造形も可能であるのも魅力の1つです。

MJPプリンターは価格が高い傾向にありますが、ProJet MJP 2500は手頃な価格で購入することができます。

  • 価格:500万円〜1000万円
  • 造形材料:VisiJet® M2 RWT-Rigid White/VisiJet® M2 RBK-Rigid Black
  • 造形サイズ:295 x 211 x 142mm
  • 積層ピッチ:32ミクロン
  • 造形方式:HD-ノーマル(高解像度)

Stratasys F370

Stratasys F370

F370はストラタシス社が販売している3Dプリンターです。社内に専門の技術者がいなくても容易に操作が可能で初心者でも使いやすい3Dプリンターです。

多様な素材に対応しているのも魅力の1つで柔軟性と精度の高い複雑なパーツの造形も可能です。手作業での除去が不要な可溶性サポート材を使用でき、造形物の開発サイクルを短縮できます。

  • 価格:500万円〜1000万円
  • 造形材料:PLA、ABS-M30、ASA、PC-ABS
  • 造形サイズ:355 x 254 x 355mm
  • 積層ピッチ:0.127〜0.33mm
  • 造形方式:FDM(熱溶解積層方式)

Form 3L

Form 3L

Form 3Lはあらゆる業界のプロから高い信頼を得ている業務用3Dプリンターです。Form 3の5倍の造形サイズを実現し、2基のレーザーユニットによりスピーディーな造形が可能です。

一定の造形品質を維持できるのも魅力であり、直感的に効率の良い造形が可能になります。

  • 価格:¥2,030,600(税込)
  • 造形材料:レジン
  • 造形サイズ:335×200×300mm
  • 積層ピッチ:0.025〜0.3mm
  • 造形方式:LFS方式

業務用3Dプリンターを導入する際の注意点

業務用3Dプリンターを導入する際の注意点

業務用3Dプリンターを導入する際の注意点は以下の2点です。

  1. サポート体制が充実しているか
  2. サイズや騒音のトラブル

業務用3Dプリンター導入時の注意点①サポート体制が充実しているか

3Dプリンターを使用しているとどれだけ丁寧に扱って、手入れを行なっていても故障やトラブルが起きることはあります。社内に専門知識を有している人がいなければサポート体制が充実しているサイトで購入するのがおすすめです。

中には無料で対応してくれる業者もいるため、安心して利用できます。

業務用3Dプリンター導入時の注意点②サイズや騒音のトラブル

業務用3Dプリンターは本体サイズが大きいことから社内の置き場所に困ったり、ビル内であれば騒音にも注意する必要があります。特に騒音は購入時に注意するべきポイントの1つです。

業務用3Dプリンターの購入はFabmart

業務用3Dプリンターの購入はFabmart

業務用3Dプリンターは多種多様な製品が発売されており、どの機種を選んだらいいかわからないという方も多いかと思います。本記事で紹介した選び方やおすすめ機種を参考に自社に適したプリンターを導入してください。

また、3Dプリンターの購入を検討しているのであれば「3Dプリンター専門ショップFabmart(ファブマート)」での購入がおすすめです。お見積りなど無料で実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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