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歯科用3Dプリンターとは?選び方やおすすめの機種も紹介

【2024】歯科用3Dプリンターとは?選び方やおすすめの機種も紹介

「通常と歯科用3Dプリンターの違いは?」と疑問に思う方も多いでしょう。3Dプリンターの技術の発展から近年では、様々な業界で導入が進んでいます。

特に医療業界ではコスト削減やスピードが重視される場面が多いことから、3Dプリンターの導入が進んでおり中でも歯科医院でのの需要は大きく伸びています。

そこで本記事では、歯科用3Dプリンターの概要をはじめ、用途や選び方、歯科用のおすすめ機種など詳しく解説します。歯科用3Dプリンターの特徴や通常のプリンターとの違いがわかる記事となっていますので最後までご覧ください。

歯科用3Dプリンターとは?

歯科用3Dプリンターは、歯科医療に特化した3Dプリント技術を利用する機器です。歯科用3Dプリンターは通常の3Dプリンターと比べ、歯科用はより高精度な造形が求められるため、特殊な技術や材料を使用しています。

歯科用3Dプリンターの多くは、「光造形方式」が使用されています。光造形方式は、液体の樹脂に紫外線を当てて硬化させる方式で微細な造形が可能です。また、他の造形方式と比べて表面の仕上がりや寸法精度に優れています。

歯科用3Dプリンターの用途

歯科用3Dプリンターの用途

歯科用3Dプリンターは、さまざまな用途で活用されています。

歯列模型の製作においては、補綴物の製作に必要な対合模型や本模型に加えて、患者の口腔内の状態を診断するためのスタディーモデルや、かみ合わせを確認するワックスアップ模型などが多く作成されています。

上記のような模型は保管するとスペースを取るため、デジタルデータとして保存することで、省スペース化が可能となります。また、矯正歯科やインプラント治療の分野でも、3Dプリンターは重要な役割を果たしています。

特に、マウスピース矯正では、患者ごとに異なる形状のマウスピースを精密に製作することができ、インプラント治療では手術ガイドを作成して手術を支援します。

以下の記事では歯科用3Dプリンターを導入した事例について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

【2024】ヤマト運輸の3Dプリンターサービスとは?歯科矯正用マウスピース製造について解説!

歯科用3Dプリンターの選び方

歯科用3Dプリンターの選び方

歯科用3Dプリンターの選び方は以下の4つです。

  • 造形積層スピードは適切か
  • 使いたい材料に対応しているか
  • 造形精度や安定性はあるか
  • コストパフォーマンスに優れているか

選び方①造形積層スピードは適切か

マウスピースや矯正器具の作成はスピードが求められるため、造形積層スピードが早ければ治療計画をスムーズに進めることが可能になります。

特に歯科では患者ごとに異なる治療が求められるケースが多いため、短時間で多くの模型を作成できる3Dプリンターは診察スピードを向上させられるでしょう。
また、スピードだけでなく造形精度も重要です。速くても精度が低いと後の工程に支障をきたし、再製作や修正が必要になることがあります。

造形積層スピードは、治療のスピーディさと精度のバランスを考慮しながら選ぶことが最適な歯科用3Dプリンターを選定するポイントとなるでしょう。

選び方②使いたい材料に対応しているか

歯科用3Dプリンターを選ぶ際、使用したい材料に対応しているかどうかは重要なポイントです。

歯科医療においては患者一人ひとりに最適な治療を提供するためにさまざまな材料が必要になります。例えば、マウスピースを製作する際には、耐久性や生体適合性に優れた樹脂や、柔軟性を持つゴム系フィラメントなどが求められます。

使用する材料によって、治療の効果や患者の快適性が大きく影響されるためプリンターが対応する材料の種類と特性を確認することが重要と言えるでしょう。また、特定の材料に特化したプリンターを選ぶことで、造形品質や精度を向上させ、製作した模型のフィット感を向上させることが可能になります。

選び方③造形精度や安定性はあるか

歯科治療においては、精密な模型や人工歯が必要とされるため、造形精度が高いプリンターは必須になります。

造形精度が低ければ患者の治療スピードの低下を招く原因になります。また、安定性も重要となりプリンターが常に一定の品質を保って造形できれば多くの人数の患者を診察することも可能です。

特に、複数の模型や人工歯を連続して製作する場合、安定した性能を持つプリンターであれば作業の効率を高め、無駄な時間やコストを削減します。また、造形中のトラブルが少ない機種を選ぶことで、日常の業務がスムーズに進行し、患者への迅速な対応が可能になります。

選び方④コストパフォーマンスに優れているか

歯科用3Dプリンターを選ぶ際、コストパフォーマンスに優れているかも重要なポイントです。初期投資が大きくても、耐久性や造形精度が高い機種は頻繁にトラブルが発生せず、修理や部品交換のコストを抑えられるため、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

一方で安価なプリンターでも、材料の消耗が激しかったりメンテナンスに手間がかかったりすると、結果的にコストがかさむことがあります。コストパフォーマンスを重視することで、患者へのサービス向上や診療の質を高めることが可能になるでしょう。

3Dプリンターの選び方やおすすめのメーカーについて以下の記事で詳しく解説していますので、参照ください。

【2024】3Dプリンターのおすすめメーカー10選!失敗しない選び方とは?

歯科用のおすすめ3Dプリンター3選

歯科用のおすすめ3Dプリンター3選

歯科用のおすすめの3Dプリンター以下3つを紹介します。

  • Focus 6K
  • Form 3L
  • Slash2

Focus 6K

Focus 6K

引用:FLASHFORGE

FLASHFORGEが提供する歯科用3Dプリンター「Focus 6K」は、インプラントや歯列矯正に対応しており、6KモノクロLCDパネルを搭載。最大解像度5700×3600ピクセルの高精度印刷を実現しています。

自社開発の光学制御システムにより、光量を均一に出力でき、Z軸には工業用デュアルリニアガイドレールとボールねじを採用することで、造形の安定性が向上しています。

  • 価格:要問い合わせ
  • 造形サイズ:197×122×200mm
  • 積層ピッチ:0.025mm〜0.2mm
  • 造形方式:光造形方式

Form 3L

Form 3L

Form 3Lは最新のLFS技術を搭載した光造形3Dプリンターで、従来モデルForm3の5倍の造形サイズを持ち、2基のレーザーユニットによる高速で正確な造形が可能です。

移動式レーザーユニットや特殊フィルム採用のレジンタンクにより、安定した高品質のプリントを実現します。また、簡単な操作性やメンテナンス性の向上も特徴で、専門知識がなくても使いやすい設計となっています。

  • 価格:2,030,600円(税込)
  • 造形サイズ:335×200×300mm
  • 積層ピッチ:25-300μm
  • 造形方式:光造形方式

Slash2

Slash2

引用:株式会社マンツール中央

SLASH 2は、8.9インチ4KモノクロLCDスクリーンを搭載し、3840×2400ピクセルとXY精度49.8μm、最大±10μmの高精度を実現。従来のRGBスクリーンより光透過率を50%、電力効率を30%向上させ、クオリティの高いプリントが可能です。

さらに高強度なリードスクリューとキャリブレーションしやすいプラットフォームにより安定した造形を実現。サードパーティ製レジンにも対応し、多様なレジンを使用できます。

  • 価格:1,050,000円(税込)
  • 造形サイズ:192×120×200mm
  • 積層ピッチ:10-300μm
  • 造形方式:光造形方式

歯科用3Dプリンター導入のメリット

歯科用3Dプリンター導入のメリット

歯科用3Dプリンターを導入するメリットは以下の2点です。

  • 治療の効率化
  • 患者満足度の向上

メリット①治療の効率化

歯科用3Dプリンターを導入するメリットとして、治療の効率化が挙げられます。

従来の治療プロセスでは、歯型を取ってから技工所で作成されたマウスピースやインプラントを待つ必要があり、数日から数週間かかることが一般的でした。しかし、3Dプリンターを使用することで、院内で迅速に作成できるため治療を短縮できます。

これにより、患者の通院回数も減り医療従事者の作業負担も軽減され、より多くの患者を効率的に治療できるようになります。

メリット②患者満足度の向上

従来の治療では、マウスピースやインプラントの製作に時間がかかり複数回の通院が必要でした。

しかし、3Dプリンターを使うことで院内で迅速を作成できるため、治療が短期間で完了します。さらに、精度の高いプリント技術によりフィット感や仕上がりが向上し、患者の違和感や再調整のリスクが軽減。

治療のスムーズさと快適さが向上し、結果として患者の満足度が高まるでしょう。

歯科用3Dプリンター導入における注意点

歯科用3Dプリンター導入における注意点

歯科用3Dプリンターは導入コストが高く、プリンター本体の費用に加えてメンテナンスや消耗品(レジンや洗浄機材など)のコストも考慮する必要があります。

また、プリンターの操作やソフトウェアの使用には専門知識が求められるため定着までに時間がかかるでしょう。3Dプリンターの技術は向上していますが、すべての治療に適用できるわけではありません。
場合によっては、3Dプリンターで作成をしても技工所などで調整を行わなければいけないこともあります。

これまでの治療方法と3Dプリンター導入メリットやコストなどを比較して、導入を検討しましょう。

歯科用3Dプリンターについてのまとめ

歯科用3Dプリンターは歯科医療に特化した精密な造形技術を持ち、治療の効率化や患者満足度を大きく向上させることができるでしょう。従来の治療プロセスでは歯型を取って技工所に依頼し、完成までに時間を要しましたが、3Dプリンターを使用することで、院内で迅速に治療器具を製作可能です。

しかし、導入コストや専門知識が必要であり、すべての治療に対応できるわけではありません。ぜひ本記事を参考に導入を検討してみてください。また、歯科用3Dプリンターを購入するのであれば3Dプリンター専門ショップ「Fabmart」がおすすめです。

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