手軽な操作でリアリティある3Dモデルを表現できるEinScan Pro HD。
効率的かつ高精度なモデリングを実現できる3Dスキャナーとして、多くのプロフェッショナルに選ばれています。
この記事では、EinScan Pro HDについて解説します。
EinScan Pro HDならではの特色、メリットや使い方まで詳しくお伝えするので、EinScan Pro HDの導入に迷っている企業の担当者の方はぜひ参考にしてください。
EinScan Pro HDとは
EinScan Pro HDは、ハンドヘルド(手持ち)と固定の2モードで使える高性能かつ多機能な3Dスキャナーです。
ハンドヘルドによるスピーディーなスキャン、そして固定ホルダーを使った高精度な測定を状況に合わせて使い分けられるため、大型物体から精密な部品まで幅広いサイズ・形状に対応できます。
SHINING 3Dによって開発
EinScan Pro HDは、中国杭州に本社を構えるSHINING 3Dにより開発されました。
SHINING 3Dは、2004年の設立以降、3Dデジタル技術のリーディングカンパニーとして20年以上にわたり、高精度な3Dデジタル製品の開発、製造、普及に取り組んでいます。
現在、中国以外に、ドイツやアメリカ、中国の主要都市に拠点を展開しており、グローバルな事業活動を通じて、革新的かつ効率的なソリューションを提供し続けています。
3Dスキャナーとは
3Dスキャナーは、実物の形状をデジタルデータに変換する装置です。
操作時は、対象物に光を当ててその反射を捉え、立体的な形状をコンピュータ内に再現します。3Dスキャナーで作った3Dデータは、3Dプリンターで立体物を作り出すための設計図、または設計やシミュレーションに活用します。
3Dスキャナーには、接触式と非接触式の2種類があります。
接触式
物体に直接触れて測るタイプです。
細かい部分まで正確に測れるので、金属部品など硬くて丈夫なものを測るのに適しています。
非接触式
物体に触れずにレーザーなどで測るタイプです。
柔らかいものや壊れやすいものも測れるので、繊細な彫刻や複雑な形のものを測るのに向いています。
つまり、接触式は正確さ、非接触式は繊細さが得意ということになります。
3Dスキャナーに関しては以下の記事で解説しています。3Dスキャナーの種類についても詳しくお伝えしているのでぜひご一読ください。
3Dスキャナーでデータを取得した後は、3Dプリンターを使って造形するステップに進みます。
3Dプリンターはいくつも種類があるため、目的に適した製品を利用することが重要です。
以下の記事では、人気の3Dプリンターを紹介しているので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
EinScan Pro HDのスペックは?

ここでは、EinScan Pro HDのスペックをご紹介しましょう。
なお、EinScan Pro HDは2パターン(ハンドヘルドと固定モード)で使え、ハンドヘルドの場合は解析度が高い「HDスキャン」と迅速なスキャンの「Rapidスキャン」があります。
このように、EinScan Pro HDはモードが2種類あり、それぞれのモードによってスペックも違うので、用途に合わせてスペックをご確認ください。
| 項目 | ハンドヘルド | 固定モード | ||
| スキャンモード | HDスキャン | Rapidスキャン | ― | |
| 3D精度(最大) | 0.045mm | 0.1mm | 0.04mm | |
| 3D解像度 | 0.2mm-3mm | 0.25mm-3mm | 0.24mm | |
| スキャンの速度 | 10fps,3,000,000/秒 | 30fps,1,500,000/秒 | 0.5秒以下(シングルスキャン) | |
| シングルスキャン範囲 | 209*160mm-310*240mm | |||
| 被写体長3D精度(最大) | 0.3mm/m(マーカー使用時) | ― | ||
| 被写体深度 | ±100mm | |||
| 対象物との距離 | 510mm | |||
| 光源 | LED | |||
| データ出力 | OBJ/STL/ASC/PLY/P3/3MF | |||
| 対応OS | Windows10 64bit | |||
| 本体重量 | 1.25kg | |||
EinScan Pro HD使用時の注意点とポイント
EinScan Pro HDを外で利用する際には、直射日光を避けるためにカバーなどを活用して適切に保護することが重要です。透明素材や反射の強い素材、一部の黒い素材をスキャンする際には、専用の粉末を塗布することで精度の高いスキャン結果を得られます。
なお、固定モードで使うターンテーブルはオプション品のため、必要に応じて別途準備してください。オプションの追加によりテクスチャスキャンも可能になります。
EinScan Pro HDの特徴とは?

前項では、EinScan Pro HDのスペックについてお伝えしましたが、具体的な特徴がピンと来ない方もいるでしょう。そこで、ここからはEinScan Pro HDの特徴を分かりやすく解説していきます。
特徴①スキャンの精度の高さ
このEinScan Pro HDは、3Dスキャンの精度が非常に高く、固定スキャンモードでは最大0.04mm、ハンドヘルドスキャンモードでは0.045mm + 0.3mm/mの高精度を実現しています。
この精度は大まかに表現すると、A4用紙の厚さの約1/10、または髪の毛の太さに相当します。その精度の高さは、WorldSkills競技会の機械工学CADモデルに指定されるほどの信頼性を持っています。
特徴②2種類のスキャンモード
EinScan Pro HDは、ハンドヘルドスキャンと固定スキャンの2つのモードを備えているため、幅広いシーンで柔軟に活用できます。たとえば、ハンドヘルドモードでは自由な動きでスキャンできるため、人間の顔のような複雑な形状でも柔軟に対応可能です。
固定モードではより正確で安定したスキャンができ、精密部品や文化財などの高精度なデータ化にも活用できます。
なお、両モードともストライプパターン技術を採用しており、スキャン対象の大きさや複雑さに関わらず、一貫して高品質な3Dデータを生成します。
特徴③迅速かつ正確なスキャン
EinScan Pro HDはスキャンが非常にスピーディで、スキャン対象の大きさや複雑さに関わらず、複雑な形状の対象物も迅速かつ正確にデジタル化できます。
たとえば、ハンドヘルドスキャンモードでは1秒間に最大300万ポイントをキャプチャし、固定スキャンモードでは実に0.5秒未満で処理します(1フレーム当たり)。これは従来の3Dスキャナーと比較して格段に高速なので、研究開発、品質管理、デジタルアーカイブなど、時間が重要な現場に最適です。
特徴④柔軟な素材対応力
EinScan Pro HDは素材対応力が高いため、従来の3Dスキャナーが苦手とした難しい素材でもスキャン可能です。
たとえば、暗色や黒色の対象物、鋳造金属の表面、透明や反射率の高い物体なども、強力な光源とスマートなアルゴリズムにより精密にキャプチャします。必要に応じて粉末塗布などの前処理を行うことで、さらにスキャン能力がアップします。
特徴⑤ハイレベルな位置合わせ機能
EinScan Pro HDは複数のハイレベルな位置合わせ技術を搭載しています。この位置合わせ技術により、従来は困難だった複雑な形状のデジタル化が容易になりました。
たとえば、ターンテーブル・マーカーの位置合わせ、グローバルマーカーなど、多様な方法で正確な3Dモデル生成をサポートします。複雑な形状の対象物や大型の被写体、部分スキャンから全体モデルの再構築まで柔軟に対応可能です。
EinScan Pro HDを利用するメリットは?

次は、EinScan Pro HDを利用するメリットについて解説しましょう。
メリット①柔軟性が非常に高い
EinScan Pro HDは柔軟性が高く、スキャンの可能性が大きく広がります。
たとえば、カラーパックを追加すれば、フルカラーのテクスチャキャプチャも容易になり、高速ハンディスキャンモードでは、マーカーを使用せずにテクスチャトラッキングによる位置合わせが実現。さらに、産業用パックを利用すれば、ターンテーブルの有無に関わらず高精度な固定スキャンにも対応します。
メリット②直感的で使いやすい
EinScan Proは、直感的なユーザーインターフェースにより、スキャン中の速度コントロールや、スキャン後の解像度設定が容易に行えます。
STL・PLY・ASC・3MF・OBJ・P3など、多様なファイル形式でのエクスポートに対応しているため、異なるCADソフトウェアやデザインツールとのシームレスな連携も可能です。3Dスキャナーの専門知識がない方でも、特別なトレーニングを受けることなく手軽に操作できます。
メリット③軽くコンパクトな設計
EinScan Pro HDは、持ち運びの容易さを重視して設計された3Dスキャナーです。現場での機動性を重視し、本体サイズは365×37×135 mm、重量はわずか1.25 kgと、これまでの産業用3Dスキャナーと比較して驚くほど軽くコンパクトに作られています。
オフィス、研究施設、製造現場など、あらゆる環境で簡単に持ち運び、即座にスキャン作業を開始できます。
メリット④人気のCAD・Solid Edgeが同梱
EinScan Pro HDには、シーメンスのSolid Edge(3DCADソフトウェア|カスタマイズ版)が同梱されています。本製品とは異なる簡易版ですが、基本的な機能を網羅しているため、通常の利用であれば問題なく利用可能です。
これは前モデルより継続された特典で、従来は別途高価なソフトウェアを購入する必要があった3Dモデルの変換作業が、同梱のソフトウェアだけで完結できるようになりました。
EinScan Pro HDの価格は?

前項では、EinScan Pro HDの特徴やメリットについてお伝えしましたが、いったいどの程度のコストがかかるのか気になる方もいるでしょう。
EinScan Pro HDの価格は1,507,000円です。
プロ仕様として活用されている高精度な3Dスキャナーの中では、コストパフォーマンスが良い価格帯となっています。
EinScanリバースエンジニアリングパックは、2,354,000円です。
これは、3Dスキャナーと専用ソフトウェアをセットにしたお得なパックで、3Dスキャンからリバースエンジニアリングまでの一連の作業を、より手軽に始めたい方に向けてリリースされています。
EinScan Pro HDを購入する方法は?

EinScan Pro HDは、以下の手順で購入してください。
- EinScanの公式サイトにアクセス
- 「製品を購入する」をクリック
- EinScan Pro HDの「商品をカートに入れる」をクリック
- 購入ページが開いたら「次へ進む」をクリック
- お客様情報、配送先、支払方法を入力
- 購入申込内容を確認
これで、EinScan Pro HDの購入申し込みは完了です。
購入前に見積もりを取得したい場合は、同じページの「今すぐお見積もりはこちら」から進んでください。
EinScan Pro HDの使い方の概要
最後に、EinScan Pro HDの基本の使い方を簡単なステップでお伝えします。
- PCを電源に接続
- デスクトップの「EXScan Pro」アイコンを確認
- USB3.0ポート(青色)に本体を接続
- 電源ケーブルを接続
- 本体の保護カバーを除去
- カラーモジュールを取り付け
- ターンテーブル(オプション)取り付けソフトを起動
- スキャンモードの選択
- スキャン開始
スキャン終了後は、データの確認、後処理、保存を行ってください。
スキャン中は対象物を動かさないようにしましょう。ターンテーブル使用時は模様を隠さないよう注意が必要です。
EinScan Pro HDについてまとめ
EinScan Pro HDは、コンパクトで高性能、そしてハンドヘルドと固定スキャンの2パターンで活用できる汎用性の高い3Dスキャナーです。3Dスキャナーがあると、3DCADを使った複雑なモデリングをすることなく、簡単に3Dデータを作成できます。
EinScan Pro HDに興味をお持ちの方、他の3Dスキャナーと比較検討したい方は、ぜひ3Dスキャナー・3Dプリンター専門ショップ「Fabmart」までお気軽にご相談ください。豊富な製品から最適な3Dスキャナーをご提案いたします。





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