3Dプリンターは、個人でも手軽に購入できる時代となり、アクセサリーやルアーなど、幅広い作品づくりに対応できるようになりました。その多機能性から、「個人でビジネスに活用できるのでは?」という声も高まっています。
この記事では、3Dプリンターを活用した個人ビジネスのやり方や種類、相場、注意点について解説します。
「3Dプリンターを活用して個人ビジネスにチャレンジしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
3Dプリンターで個人ビジネスはできる?

「3Dプリンターで個人ビジネスはできる?」と思っている方もいるでしょう。
結論としては、3Dプリンターで個人ビジネスはできます。
3Dプリンターを使った個人ビジネスは、3Dプリンターで制作した小物類の販売が一般的ですが、カスタマイズ受注やオーダーメイド商品といった、一人ひとりのニーズに合わせたサービス提供も可能です。
また、3Dデータの販売やSNSでの発信など、関連ビジネスへの展開も視野に入れると選択肢の幅も大きく広がります。
3Dプリンターを用いた個人ビジネスは大きく以下の4種類あります。
- 3Dモデルの販売
- 3Dデータの販売
- 3Dプリンティング技術の販売
- 3Dプリンティングスキルの情報発信
詳しくは「3Dプリンターを活用した個人ビジネスの種類」で解説しますので、ご覧ください。
3Dプリンターとは
3Dプリンターとは、フィラメントと呼ばれる素材を積層して立体モデルを造形する機器です。
3Dプリンターで出力する際は、まず3DCADソフトなどを使って作品の設計データを作成し、スライサーでそのデータを平面図に変換します。そのデータを使って3Dプリンターで造形するという仕組みです。
3Dプリンターは、一般的に樹脂などの素材を熱で溶解してモデリングするFFF方式が使われています。
しかし、アクセサリーやフィギュアなど、透明度の高さや滑らかな質感を重視する作品は光造形式が適しています。
3Dプリンタ―の個人ビジネスを始めたい方は、まずどのような種類があるのかを把握しておくことが重要です。
以下の記事は、3Dプリンターの種類について解説しているので、個人ビジネス準備の一環としてぜひご参照ください
3Dプリンターを活用した個人ビジネスの種類
3Dプリンターを活用した個人ビジネスを始める際、まずはビジネスの種類と販売相場を知ることが大切です。
以下では、3Dプリンターを活用した個人ビジネスの種類と販売相場、主な内容を一覧表でまとめてみました。
| 種類 | 販売相場 | 主な内容 |
| 3Dモデルの販売 |
|
3Dプリンターで作った作品を販売 |
| 3Dデータの販売 | 5,000円~ | 3DCADソフトで作ったデータを販売 |
| 3Dプリンティング技術の販売 | 5,000円~ | 既存データをもとに3Dプリンターで造形・販売 |
| 3Dプリンティングスキルの情報発信 | ― | ネット上で情報発信し収益化 |
なお、作品の大きさや使う材料(フィラメント)によっても価格は変動します。
①3Dモデルの販売
3Dプリンターを活用した個人ビジネスで最も一般的なのは、自分で作成した3Dモデルの販売です。
メルカリなどのフリマサイトでは、収納に便利な有孔ボードや小型フィギュア、インテリア小物などが多く取引されています。
販売方法としては、完成商品を販売する方法と、オーダーメイドで注文を受けて制作・販売する方法の2種類です。
3Dモデルを販売する際、フィギュアのような趣味性の高い小物であれば手軽に始められますが、高価での販売は難しい場合もあります。
一方で、オーダーメイドに対応できれば高単価での販売が期待できますが、この場合ココナラなどのスキル売買プラットフォームを活用し、クライアントとの綿密なすり合わせが必要です。
場合によっては高度な技術が求められることもあるため、3Dプリンター初心者の方は、自作の小物やフィギュアなどの簡易なものから始めると良いでしょう。
②3Dデータの販売
3Dプリンターを活用した個人ビジネスの一つとして、3Dデータの販売が挙げられます。
これは、3Dプリンターで出力する際に必要な、3DCADソフトなどで作成した3Dデータを販売する方法です。
こちらは、3Dプリンターを所有しているものの、3DCADソフトの操作に慣れていない方や、思い通りの形状を3Dデータに起こせない方などが主な顧客層となります。
ココナラでの3Dデータ販売では、単に3Dモデルデータを提供するだけでなく、3Dプリンターでの出力まで請け負う方も多く見られます。この形式を採用すると、付加価値の高いサービス提供も視野に入れることができるため、事前に販売形式を明確にしておくと良いでしょう。
③3Dプリンティング技術の販売
3Dプリンターを活用した個人ビジネスの形態として、3Dプリンティング技術そのものを販売するケースがあります。
このビジネスモデルでは、顧客が提示した3Dデータをもとに3Dプリンティングを行い、完成品を顧客に納品します。
3Dプリンティングサービスは、受注内容によって難易度や負担が変わってくるため、あらかじめ希望のフィラメントや具体的なサイズなど、サービス内容を明確にしておくことが重要です。
ココナラでも、料金設定のベースを決め、3Dモデルの複雑さ、フィラメントの種類、造形時間などに応じて価格を変動している方が見られます。一律料金に設定するのではなく、状況に合わせて柔軟に変動させると良いでしょう。
④3Dプリンティングスキルの情報発信
3Dプリンターを活用した個人ビジネスには、3Dプリンティングスキルの情報発信をするという方法もあります。
YouTubeなどの動画配信サービス上には、3Dプリンターに関連するコンテンツは多く存在するため、今さら参入できないと思う方も多いでしょう。しかし、特定の製品や技術に特化したコンテンツであれば、他のコンテンツとの差別化が図れニッチな視聴者獲得も期待できます。
3Dプリンティングスキルの情報発信は、他のビジネスモデルと組み合わせることで、より効果を発揮します。
ぜひ、上記の作品販売と連携させ、制作過程を公開しながら商品の魅力を伝えてみてください。
3Dプリンターを活用した個人ビジネスのやり方
続いて、3Dプリンターを活用した個人ビジネスのやり方をステップごとに解説しましょう。
①市場調査をする
まずは市場調査を行いましょう。
個人で3Dプリンターを使ってスキルや商品を販売しているプラットフォームを調べ、販売予定のアイテムがどのくらいの価格帯で取り引きされているか、どのような販売形式があるかを確認します。
②利用するプラットフォームを選ぶ
市場調査の際には、3Dプリンター関連商品の取り扱い状況も確認します。
出品者の多さは顧客数の多さに比例しやすいため、できるだけ競合が多いプラットフォームを選んでください。
また、プラットフォームの使いやすさ、信頼性、適切な価格帯での販売が可能かなどもチェックしておきましょう。
以下に、3Dプリンター関連商品を取り扱うプラットフォームの例を表でまとめています。
| カテゴリ | プラットフォーム名 | 特徴 |
| スキル売買 | クラウドワークス | 250種類超の仕事を発注できる |
| ランサーズ | 国内最大級のクラウドソーシング | |
| ココナラ | 国内最大級のスキルマーケット | |
| 商品販売 | メルカリ | 国内最大のフリーマーケットサービス |
| ラクマ | 楽天運営のフリマサービス | |
| Yahooフリマ(旧:PayPayフリマ) | Yahooが運営するフリマアプリ | |
| BASE | 手軽にできるネットショップ運営 |
③商品を制作する
利用するプラットフォームが決まったら、商品の制作に取り掛かります。
完成品の3Dモデルや3Dデータを準備する際は、市場調査で人気の商品をリサーチし、売れ筋を考慮したラインナップにすると良いでしょう。
④販売準備を行う
商品が完成したら、販売準備を進めます。
選んだプラットフォームでアカウントを作成し、プロフィールや販売情報、商品写真などを掲載しましょう。
この際、ユーザー目線で見やすいページ作成を心がけ、写真は鮮明にして商品の魅力を伝えるようにしてください。
ココナラのように、プロフィールも重要視されるプラットフォームもあるため、利用するプラットフォームのカラーに合わせてベストな方法で準備することが重要です。
⑤商品を販売する
販売準備が整ったら、商品を公開し販売を開始しましょう。
公開後はすぐに注文が入る可能性もあるため、顧客からの連絡漏れがないように注意が必要です。
価格交渉や商品への問い合わせがあった場合は、丁寧に対応し、信頼関係を築くことで顧客獲得につなげましょう。
⑥商品を発送する
商品が売れたら、速やかに発送します。
発送時には、受け取る側の気持ちを考えて丁寧に梱包し、商品に合わせて緩衝材なども使用しましょう。
中には、購入者に感謝の気持ちを込めて手紙やおまけを添える販売者もいるため、このようなリピーター獲得を意識したサービスもぜひ取り入れてください。
以下の記事は、個人ビジネスに活かせる3Dプリンターで作ったアイデア商品を紹介しています。
3Dモデルの作り方や売るコツもお伝えしているので、3Dプリンターを使って稼ぎたい方もぜひご参照ください。
3Dプリンターを活用した個人ビジネスのメリット
以下では、3Dプリンターを使った個人ビジネスのメリットを3つお伝えします。
メリット①自宅で作業ができる
3Dプリンターを使った個人ビジネスの大きなメリットは、自宅で作業が完結することです。
前項で説明した「3Dプリンターを活用した個人ビジネスのやり方」からもわかるように、商品の製作から販売に至るまで、ネットを活用することで実店舗を持たずに自宅から自由に商品を売買できます。
交渉、受注、梱包といった一連の作業もすべて自宅で完了するため、スキマ時間を活用して副業として取り組むのにも適した選択肢です。
メリット②専門性の高い市場を開拓できる
3Dプリンターを使った個人ビジネスは、専門性の高い市場を開拓できる点もメリットです。
3Dプリンターは自由な造形ができるため、カスタマイズが求められる製品にも柔軟に対応できます。
たとえば、オーダーメイドの介護用品であるスプーンやコップなども、使用者に合わせたフィット感の高い製品を短期間で提供できるため、従来の手法に比べて低コストでの提供が可能です。
こうしたニッチな市場に参入することで、安定した受注と高単価での収益が期待できます。
メリット③少ない在庫で運営できる
3Dプリンターを利用することで、少ない在庫でビジネスを運営できるのも大きなメリットです。
このビジネスでは、小物やフィギュアを事前に製作する場合も、受注状況に応じて必要な分だけ制作できるため、在庫を最小限に抑えられます。
特に、ニッチな市場向けにオーダーメイドで製作する場合、商品の在庫を抱える必要がないので非常に効率的です。
また、3Dデータを販売する場合には在庫の心配が一切不要なため、保管場所に悩むことなくビジネスを進められます。
3Dプリンターで個人ビジネスする際の注意点

それでは最後に、3Dプリンターを活用した個人ビジネスの注意点について解説しましょう。
注意点①法規制
3Dプリンターを使った個人ビジネスでは、法規制をしっかりと理解しておくことが大切です。
3Dプリンターによる商品製作は自分で設計可能なため、自由にデザインができますが、反面いくつかのリスクも潜んでいます。
たとえば、既存キャラクターに似たフィギュアを製作する場合、個人利用なら問題はありませんが、これを販売すると著作権侵害になる恐れがあります。
また、実弾を発射できる機能を備えた銃など、法で規制されている危険物を製造した場合は銃刀法違反に該当します。ビジネスを始める前に、製作する商品が法に触れないかを確認することを心がけましょう。
注意点②コスト
3Dプリンターを活用した個人ビジネスには、コスト面も注意が必要です。
すでに3DプリンターやCADソフトを持っている場合はコストが抑えられますが、これらを揃えてゼロから始める場合には初期費用がかかります。
また、運営を続けるためには、フィラメントなどの消耗品も必要となり、一定のコストが発生するため、ビジネス開始前に必要なコストを把握して予算を組んで進めていくことが重要です。
注意点③顧客対応
3Dプリンターを使った個人ビジネスでは、顧客対応にも細心の注意が求められます。
フリマアプリやスキル売買プラットフォームを通じて販売する場合、トラブルが発生した際にはプラットフォームが仲介してくれることが多いです。
しかし、多くのプラットフォームは評価制度があるため、低評価を受けると今後の取引に影響が出る可能性があります。
顧客からの要求にすべて応じる必要はありませんが、選んでもらった感謝の気持ちを持ち、丁寧に対応することが大切です。なお、個人のSNSで販売する場合は仲介がないため特に注意しましょう。
3Dプリンターを活用した個人ビジネスについてまとめ
3Dプリンターを活用した個人ビジネスは、自宅で完結できることから副業としても人気のビジネスモデルです。
ただし、法規制や初期投資などの注意点もあるため、まずは販売する商品を決め、それに適した3Dプリンターを選ぶことから始めましょう。
3Dプリンター選びに迷ったときには、お気軽に3Dプリンター専門ショップ「Fabmart」までご相談ください。3Dスキャナーやフィラメントなど、造形に必要な製品も数多く取り揃えております。





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