細かい積層ピッチによる造形ができるものや、後加工で造形物の見た目を美しくすることができるアイテムなど、3Dプリンターでアクセサリーやフィギュアづくりなどを行いたい方にとくにおすすめのトピックスです。
造形物の見た目をキレイに出力できる おすすめの3Dプリンター
「3Dプリンターでなんでも作れる時代が来た!」と胸を躍らせたけど、実際出力された造形物を見て「積層痕が残っていて汚い……」とガッカリされた方は多いのではないでしょうか?
一般的に出回っている家庭用3DプリンターはFDM(熱溶解積層方式)という方式を利用しているため、どうしても積層痕が残ってしまいます。
しかし、3Dプリンター技術の発展により、以前よりも積層を細かく設定できる機種が増えてきました。
FDM方式の3Dプリンターの中でおすすめしているものが、Raise3Dシリーズ(Raise3D Pro3/Raise3D Pro3 Plus)です。
細かい積層設定できれいな造形ができる:Raise3Dシリーズ
造形マテリアル | T-PLA、T-ABS、PETG、PTG、Polyflex、カーボン、木質、etc |
最大造形サイズ | 300×300×300 mm |
積層ピッチ | 0.01〜0.65mm |
Raise3Dは細かい積層ピッチを設定することが可能なため、表現がむずかしい曲面もきれいに再現できます。
デュアルヘッド(=ノズル2つ)を搭載しているProシリーズ(Raise3D Pro3/Raise3D Pro3 Plus)なら、片方のノズルにサポート材専用の水溶性フィラメントを設定して、造形物のサポートの除去を簡単にすることが可能です。
手でサポートを取り除くよりもきれいに除去できるため、造形物の美しさを高めたい方におすすめしたい方法です。手で取り除くのがむずかしい、細かく入り組んだデザインにも対応できます。
ただし完全に水に溶けきらないこともあるので、サポートがわずかに残ってしまったときは手作業による除去が必要です。
実際にRaise3Dで出力した造形物がこちら
※クリックで拡大表示されます。(紹介している造形物には後加工の処理は一切行なっていません。)
アクセサリーやフィギュア作り向き:Form3+
造形マテリアル | Standard、Castable、Flexible etc |
最大造形サイズ | 145×145×185 mm |
積層ピッチ | 25-300ミクロン |
FDM方式の造形物では積層がどうしても気になるような、表面に滑らかさが必要なアクセサリーやフィギュア作りには、Form3+がおすすめです。
※Form3+のリリースにより、前モデルとなるForm2本体の取り扱いは終了しました。
Form3+はFDM方式ではなくLFS方式(光造形方式)のため、積層痕が目立たない、キレイな表面の造形が可能です。
前モデルのForm2が発売される以前は、SLA方式(光造形方式)の3Dプリンターは数百万円以上していました。Form2が初めて家庭でも使えるSLA方式の3Dプリンターとして販売されました。まさに、小型光造形機のパイオニアです。
Form2の後継機種となるForm3+は、LFS方式と呼ばれる最新技術を搭載した、革新的な光造形3Dプリンターです。
Form2と比べて、より微細で滑らかな造形が可能となったことで、簡単に除去できるサポート構造を実現しています。
また、積層間のずれを低減し、表面の粗さがなくなったことで、よりクリアな仕上がりができるようになりました。
もちろん、業務用機器に匹敵する最高品質の造形ができます。
安価な3Dプリンターで出力した造形物の見た目をキレイにする方法
上記でご紹介しているForm3+ですが、FDM方式の3Dプリンターと比べると値段が高いです。
そこで、購入予算を抑えたい方向けに、安価な3Dプリンター(FDM方式の3Dプリンター)で、積層痕を目立たないように表面をキレイにする方法をご紹介します。
造形物をピカピカで滑らかな表面に加工できる:Polysher
造形マテリアル | PolySmooth |
最大造形サイズ | 研磨サイズ:150 mm(直径)× 180 mm(高さ)の円柱状 |
積層ピッチ | ー |
Polysherは独自のマイクロ液滴処理技術により積層痕が消え、造形物をピカピカで滑らかな表面に仕上げることができる画期的な表面加工機です。
百聞は一見にしかずということでデモムービーをご覧ください
例えば、3DプリントはUP Plus2で造形して、後処理をPolysherで行うことで、表面がキレイな造形が25万円以内でできてしまいます!
造形マテリアル | ABS、PLA |
最大造形サイズ | 14×14×13 cm |
積層ピッチ | 0.15〜0.40mm |
さらに、もっと価格を抑えたいという方には「モデリングコート スターターキット」がおすすめです。
自分で磨くから妥協のない表面づくりができる:モデリングコート スターターキット
造形マテリアル | ー |
最大造形サイズ | ー |
積層ピッチ | ー |
造形の際にできる積層痕の溝をコート剤で埋め、研磨ペーパーやコンパウンドで磨くことにより、表面がきれいな仕上がりになります。
併せてこちらも参考にしてみてください!
「とにかく安く抑えたい!」「少し高くてもいいから良い3Dプリンターを購入したい」など、お客様の要望に応じたおすすめの3Dプリンターをご紹介!