3ds Maxの価格を紹介！低価格で買う方法や購入方法も解説

3DCG作成ソフトは多数ありますが、その中でも特にその道のプロがよく利用しているのがオートデスク社の3ds Maxです。建築やアニメなど多岐にわたる分野で活用されている有料ソフトであり、高性能でなおかつカスタマイズ性に優れるという特徴があります。

通常価格だけ見ると決して安いソフトとは言えませんが、実はこのソフト、人によっては安く、あるいは無料で利用できます。今回の記事ではその具体的な方法について解説しますので、是非参考にしてください。

3ds Maxの価格

まずは3ds Maxの概要、及び通常価格について解説いたします。

そもそも3ds Maxってどんなソフト？

3ds Maxは、オートデスク社が販売している3DCGソフトです。主に建築、ゲーム開発、映像（映画やアニメなど）の分野で使用されています。身近なところでは2010年に公開された映画「アバター」や、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の制作現場でも使われています。

豊富な機能と高度なカスタマイズ性を持っており、また著名なソフトであるため書籍や動画などの学習ツールも多く、独学でも比較的学びやすいのもポイントです。Blenderと並ぶ3DCGソフトの雄と言えるでしょう。

Blenderとの比較が気になるという方は、こちらの記事が参考になります。

3DCGソフトBlenderはどんなソフト？日本語化の方法や画面構成についても解説

3ds Maxは決して安いソフトではない

上記の通り3ds Maxは多くの長所を持つ優れた3DCGソフトではありますが、通常料金は決して安いとは言えません。2024年3月現在の3ds Maxの料金は以下のようになっています。

料金体系はサブスクリプション（一定の期間使い放題になる）とFlex（従量課金）があります。基本的には、1日あたりの価格が安くなるサブスクリプションのほうがおすすめです。

3ds Maxのサブスクリプション価格

• 3年：85万8000円
• 1年：28万6000円
• 1ヶ月：3万6300円

3ds MaxのFlex価格

Flex（6トークンを利用すると製品が24時間使えるようになる）

• 100トークン：4万2900円
• 500トークン：21万4500円

上記の通り、1ヶ月の利用では3万6300円かかります。1年、3年の長期契約の場合は1ヶ月あたりの料金が多少安くなりますが、それでも1ヶ月で2万円以上かかる計算です。少なくとも学生や若手社会人が気軽に払える金額とは言えないでしょう。
ですが特定の条件を満たす場合は、これよりも遥かに安い金額でサービスを利用できます。

3ds Maxのより詳しい機能について知りたい方は、こちらの記事が参考になります。

3ds Maxを使ってできることとは？価格やメリット・デメリットを紹介

3ds Maxを低価格で買う方法はある？

ここでは、3ds Maxをより安く買う方法について解説いたします。

学生ならEducation Communityへの参加で無料で使える

オートデスク社のEducation Communityは、学生、教育者向けの支援プログラムです。このプログラムに登録した学生は、3ds Maxを3年間無料で使用することができます。機能は有料版と同様です。3ds Max以外にもAutoCADやMaya、Flameなども対象となっているので、建築などに携わる学生の方は登録しておいたほうがいいでしょう。

なお、Education Communityによって3ds Maxを利用する場合、商用利用はできません。商用利用したい場合は、下記の方法を試してみてください。

条件を満たせば通常の約8割引での購入が可能

以下の条件を満たす場合、3ds Maxの廉価版である「Autodesk 3ds Max Indie」を購入できます。

• クリエイティブ制作による年間総収入が1500万円未満であること（日本の場合）
• 10万ドルを超えるプロジェクトでライセンスを使用すること
• 1人、もしくは1組織につき1つのサブスクリプションを使用すること
• 対象国に在住していること（日本含む）

Autodesk 3ds Max Indieは通常の3ds Maxと同等の機能を持ちますが、料金は1年間で4万2900円と従来製品と比べて80％以上割引されています。条件を満たしている場合は、迷わずこちらを選んだほうがいいでしょう。

条件を満たしていないと判断された場合、サービスが受けられなくなることも

上記の条件を満たしていないとオートデスク社側に判断された場合、事前の予告なくライセンスが一時停止、または永久停止されることがあります。虚偽の申告は絶対に行ってはいけません。

突発的なセールも狙い目

オートデスク社は、不定期に割引キャンペーンを行うことがあります。例えば、2021年6月22日～24日にかけて、3ds Maxが25％安く変えるキャンペーンが行われました。キャンペーンの開催時期は不定期な上に事前予告などもないのでいつ来るかわからないのが難点ですが、割引額は結構大きいので、少しでも安く買いたいという方は公式サイトをこまめにチェックすると良いでしょう。

セットライセンスを購入する

オートデスク社は複数の同社製ソフトがセットで使える「Autodesk Media & Entertainment Collection」を販売しています。3ds Max、Maya，Motionbuilderなどのソフトが使えて、料金は1年間で39万7100円です。複数のソフトをセットで使いたいという場合は、こちらの購入がおすすめです。

3ds Maxの購入方法

ここでは、3ds Maxの具体的な購入方法を解説いたします。インターネットがあれば、すぐに購入できます。

3ds Maxは公式サイトから購入可能

3ds Maxは公式サイトから購入可能です。まずはオートデスク社の公式サイトにアクセスしてください。

オートデスク　公式サイト

公式サイトから、契約期間を選択します（サブスクリプションの場合）。前述の通り、期間は3年、1年、1ヶ月の3種類です。契約期間を選択したら、「カートに追加」を選びます。あとはホームページの指示に従って、支払い手続きを進めていけばOKです。

ソフトウェアの利用にはAutodesk Accountが必要

オートデスク社のソフトを使う場合、事前にAutodesk Accountを作成しておく必要があります。「カートに追加」を選ぶとアカウント作成画面が選べるようになるので、そちらから登録しましょう（メールアドレスが必要です）。

支払い方法について

3ds Maxを始めとするオートデスク社の製品は、すべてSSL暗号化のもと安全に支払いができます。支払い方法はクレジットカード、デビットカード、PayPal、銀行振込、コンビニ決済のいずれかです。どの方法も選べるという場合、基本的には支払いが早く終わるクレジットカードがおすすめです。

購入前に相談したい場合は？

オートデスク社の製品を購入するかどうか迷っている場合、同社のエキスパートに事前相談ができます。現在自分がやりたいと考えていることにあわせて、最適な製品の提案をしてもらえるので、本当に3ds Maxを買ったほうがいいのか悩んでいる方はぜひ利用してみてください。

なお、購入後は同社のテクニカルサポートを利用できます。購入後のトラブルなどはこちらに相談しましょう。

購入後の返金は可能？

ソフトに満足できなかった場合、一定の期間内なら返金が受けられます。具体的には、1ヶ月のサブスクリプションなら15日以内、1年以上ならば30日以内に必要な手続きをすれば、返金を受けられます。返金が必要な場合は、注文番号もしくはメールアドレスを添えてカスタマーサービスに連絡しましょう。

3ds Maxの価格まとめ

3ds Maxは建築やアニメなど様々な分野で活用されている3DCGソフトです。通常料金だけを見ると決して安いとは言えませんが、割引で買う方法も色々と用意されています。3DCGを始めてみたいと考えている方は、購入を検討してみはいかがでしょうか。