Raise3D Pro2 Plusとは？機能や対応フィラメントを紹介

3Dプリンターは、デジタルデータから物理的な3Dオブジェクトを作成する技術を提供しており、産業界での需要が増加しています。特に、高精度で大型の造形が可能なものは注目されています。

そこで、今回はRaise3D Pro2 Plusという3Dプリンターに焦点を当て、その特徴や機能、対応するフィラメントなどを解説します。

Raise3D Pro2 Plusとは

Raise3D Pro2 Plusとは産業界の要求に応える3Dプリンターで、その最大の特徴となっているのは、高精度で大型の造形が可能な点です。
デュアルエクストルーダーを搭載しているため、異なる二つの材料を同時に使用することができるのです。
これにより、例えば、サポート材料とメインの材料を異なるものに設定することで、より複雑な形状のオブジェクトの造形も可能です。

さらに、プロトタイプの製造やカスタムパーツの生産など、工業から教育分野まで、さまざまな用途での利用が考えられる幅広さも持ち合わせています。
この3Dプリンターが使用できる材料も多岐にわたり、それぞれのプロジェクトの要件に合わせて最適な材料を選択することができます。

その機能と性能が高く評価されている製品として多くのユーザーに愛用されています。

Raise3D Pro2 Plusの製品情報

それでは、Raise3D Pro2 Plusの製品情報について紹介します。

FFF（熱熔解フィラメント製法）技術を採用

Raise3D Pro2 Plusの採用している技術はFFF（熱熔解フィラメント製法）で、層の高さは最小0.01mmまで対応しており、これによって高精度なプリントが実現されています。

大型の造形も複雑な造形も可能

ビルドボリュームは、シングルヘッド時に305×305×605mm、デュアルヘッド時に280×305×605mmとなっており、大型の造形だけでなく、細部にわたる複雑な形状のオブジェクトもスムーズにプリントが可能です。
連続プリントは200時間以上と長時間にわたり、その耐久性も評価されています。

コストパフォーマンスに優れている

次に価格についてですが、約110万円程という設定は、その高い性能とバランスの取れたコストパフォーマンスを提供しています。
この価格帯において、このような機能と性能を備えた製品は珍しく、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっているでしょう。

Raise3D Pro2 Plusの主な機能

Raise3D Pro2 Plusの主な機能は、多岐にわたり、ユーザーにとって便利で快適な操作を提供しています。Raise3D Pro2 Plusの主な機能は以下の通りです。

タッチスクリーン操作

まず、タッチスクリーン操作が可能であり、直感的な操作が行えるようになっていて、これにより初心者から経験者まで、誰でも容易に使用することができるでしょう。

再開機能

さらに、万が一の停電や切断などでプリントが中断した場合でも、再開機能によってその時点からプリントを再開することができます。この機能は、時間と資材の節約に貢献しています。

リモートモニタリング機能

また、リモートモニタリング機能も搭載されており、外出先からでもプリント状況を確認することができるため、より効率的な作業が進めることが可能です。

高温プリント

高温でのプリントも可能なため、さまざまな種類のフィラメントでの造形が可能となり、応用範囲が大きく広がっています。

専用のアプリ「ideaMaker」

専用のアプリ「ideaMaker」も搭載されており、これにより、専門的な設計やカスタマイズが簡単に行えるため、特定のプロジェクトに合わせた最適な設定が可能です。

温度管理システム

さらに、この製品は最適化された温度管理システムを持っており、一定の温度を維持することで、より精密なプリントを可能にしています。

その他にも、特別なセンサー技術を活用した自動キャリブレーションや、断線検知機能もあり、これらがユーザーに安心感を提供しています。

これらの主な機能が、Raise3D Pro2 Plusの高い評価と多岐にわたる利用を支えていると言えるでしょう。プロフェッショナルな使用から趣味の造形まで、この3Dプリンターの機能はその操作性と実用性で幅広い層に対応しています。

Raise3D Pro2 Plusに必要なアクセサリー

Raise3D Pro2 Plusを最大限に活用するために、専用のアクセサリーも非常に重要です。例として、フィルターシステム、追加のエクストルーダー、専用のツールキットなどが挙げられます。これらのアクセサリーにより、より快適な操作や精度の向上が期待できるでしょう。

PolyBox™フィラメント湿気防止ボックスEdition

まず、PolyBox™フィラメント湿気防止ボックスEditionは、フィラメントの保存と使用環境の最適化に役立ちます。
湿気を調整するためのデシケントバッグと温湿度計が組み込まれており、特に湿気に敏感な材料の保管に適しています。
容量も充実しており、1kgスプールを2つまたは3kgスプールを1つ収納が可能です。

PrintDry Vacuum Container (5 PC Pack)

次に、PrintDry Vacuum Container (5 PC Pack)は、フィラメントが湿気を吸収するのを防ぐ最終的な保管ソリューションで、5パックの容器と真空ポンプが含まれており、3Dプリント用フィラメントの適切な保管が可能です。

V3 Hardened Nozzle (Pro3 Series, Pro2 Series and E2 Only)

さらに、V3 Hardened Nozzle (Pro3 Series, Pro2 Series and E2 Only)は、Raise3D Pro2 Plusに最適化された硬化ノズルです。
サイズは0.2/0.4/0.6/0.8/1.0mmと多岐にわたり、細かい調整が可能で、プリントの精度を高めるために、このようなノズルの選択が役立つでしょう。

これらのアクセサリーは、Raise3D Pro2 Plusの利用者にとって、プリントの品質と効率を高める助けとなります。
特に、湿気からフィラメントを守る保管ソリューションや、特定のプロジェクトに適したノズルの選択などは、よりプロフェッショナルな結果を追求するユーザーにとって、価値のある物となるでしょう。
プリンター本体の性能をフルに引き出すためにも、これらのアクセサリーは欠かせない要素と言えます。

Raise3D Pro2 Plusに対応したフィラメント

Raise3D Pro2 Plusに対応したフィラメントの種類は、極めて多岐にわたります。30種類以上の主要なフィラメントが存在し、それぞれ異なる特性を持っています。

PLA

PLAは、低温でのプリントが可能な素材で、バイオプラスチックの一種として知られています。このため、環境への配慮を重視する方々にも人気です。初心者向けにも扱いやすく、教育現場での利用や、装飾品、玩具の製造など、多岐にわたるアプリケーションでの使用があります。

ABS

ABSは、その耐衝撃性と強度から、自動車部品や産業用機械のコンポーネントなど、強固なオブジェクト作成に最適です。耐久性が求められる用途に幅広く使用され、工業界でも信頼されている素材です。

PETG

PETGは、食品に対する安全性が高いことが特徴で、食品容器などの製造にも活用されます。その美しい仕上がりから、ディスプレイなどの視覚的な用途にも利用されております。その耐久性と安全性から、さまざまなシーンでの採用が進んでいます。

PVA

PVAは、水溶性の素材で、サポート材料として特に使用されることが多いです。複雑な形状のオブジェクトの作成も容易で、設計の自由度を高めるための重要な選択肢となります。

TPU

TPUは、その柔軟性とゴムのような特性から、シューズの底や医療機器など、特殊な用途に最適です。動きや柔らかさが求められる部分に使われることが多い素材で、工業デザインの幅を一層広げています。

Raise3D Pro2 Plusが対応するフィラメントは、このように非常に多岐にわたります。プロジェクトの要件に応じて最適な素材を選ぶことができ、オブジェクトの耐久性や外観、機能の調整が可能です。
教育から産業界まで、多岐にわたるニーズに応えるこの豊富な選択肢は、Raise3D Pro2 Plusの利用範囲を一層広げるものでしょう。

Raise3D Pro2 Plusは多機能と高精度を兼ね備えた3Dプリンター

Raise3D Pro2 Plusは、工業から教育まで広い使用範囲を持つ3Dプリンターで、利用者の多様なニーズに応えることができます。
多岐にわたる業界での利用と、初心者からプロフェッショナルまでのユーザーに対応するRaise3D Pro2 Plusは、今後も高い評価を維持するでしょう。