みなさんは工作機械オペレーターという仕事をご存じですか?
その言葉から、工場でものを作る人といった漠然としたイメージを持たれるかもしれません。工作機械オペレーターとは、ものづくりにおいてとても重要な役割を持つ職種の一つです。
この記事では、工作機械オペレーターとはどんな仕事なのかについてわかりやすくご紹介します。製造オペレーターとの違いや仕事内容、年収などについてぜひ参考にしてください。
工作機械オペレーターとは?
工作機械オペレーターとは、工作機械を操作して指定された形状に素材を切削・加工する仕事です。
まず、工作機械とは、素材を切削や研削し指定された形に作り上げる機械で、マザーマシンとも呼ばれます。加工対象物は主に金属になります。工作機械には手動で調整しながら操作する「汎用工作機」と、コンピューターによる数値制御(NC)による全自動または半自動で操作する「NC工作機械」の2種類があります。NC工作機械は、精度にばらつきが少ないこと、様々な効率化ができることなど多数の利点があり、現在日本で使用されている工作機械の大半はNC工作機械となっています。工作機械には数百という種類があり、主なものには旋盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、研削盤、歯切り盤、ブローチ盤などがあります。それらに数値制御機能(NC)を付すると、NC旋盤、NCボール盤と名称が変わります。指定された種類によっては複数を組み合わせて加工していきます。
年収の相場
工作機械オペレーターの年収の相場は350~800万円です。この額は年代によって推移しますが、スキルアップや資格取得があるとさらにプラスされます。以下は年代別平均年収です。
20代:350~450万円
30代:380~600万円
40代:450~700万円
50代:550~800万円
工作機械オペレーターの仕事内容

この工作機械を操作する工作機械オペレーターの仕事は、「プログラミング」と「オペレーティング」に分かれます。それぞれの仕事内容を見ていきましょう。
プログラミング
プログラミングとは、工作機械に仕事内容を教える作業です。まず、図面から加工形状を確認して、使用する治具と工具を決めます。次に加工手順や切削条件、工具を動かす移動指令をデータ化し、マシニングセンタにプログラムを入力します。パソコン上でシミュレーションし、材料をつけずに空運転したうえですべて問題なければ、オペレーティング作業に進みます。
プログラミングには、「マニュアルプログラミング」と「自動プログラミング」があります。マニュアルプログラミングとは、座標や移動量などを座標計算シートに記入し、そのデータをもとにNCデータを生成する作業です。対して自動プログラミングは、CAD/CAMシステムまたはNC装置のプログラミング機能を使って作業します。自動プログラミングには人員や時間を短縮できる利点があり、複雑な作業の場合は主にこちらを選択します。
オペレーティング
オペレーティングとは、工作機械がプログラム通りに動くかをチェックし、機械を操作し、完成品のチェックまで行う作業を指します。まず、使用する工具に摩耗や欠けなどの異常がないかを確認したうえで、プログラム通りに工作機械にセットします。そこに治具、加工材料をセットし、軸に対して加工材料のずれがないかを確認する位置調整を行います。最後にスタイラス(高精度測定器)で加工材料の中心を測定した後、プログラムを読み込むと自動で加工が始まります。加工完了までの時間は一点ずつ異なり、長いものでは数十時間かかります。すべて完了した後、一点ずつチェックをして完成となります。機械メンテナンスをして、オペレーティングの作業は終了です。
工作機械オペレーターと製造オペレーターの違い
工作機械オペレーターと似ている仕事に製造オペレーターがあります。工作機械オペレーターが複数の工作機械を監視・操作する仕事であることに対し、製造オペレーターとは工作機械を含む使用機械の監視・操作・保全を行う仕事です。大きな違いは「保全」が含まれる点です。製造オペレーターとはどのような仕事なのか、3つの役割を見ていきましょう。
機械の監視
監視とは、工場で稼働している機械の状況をリアルタイムで把握する仕事です。運転・停止の状況に加え、異常状態の把握も重要事項です。設備トラブルを未然に防ぎ、またはすぐに気付くことで稼働率の低下を最小限にとどめることが目的です。
機械の操作
機械を稼働させる際の設定や制御等の操作をする仕事です。機械の不具合時にも対処します。
機械の保全
機械が問題なく稼働できるように点検し、安全かつ安定的に製品を生産できるよう整備する仕事です。不良品の発生や納期遅れなどを防ぎ、安全を維持することが目的です。作業終了後の機械の清掃や洗浄もここに含まれます。
工作機械オペレーターに向いている人

工作機械オペレーターに向いている人は下記のような人です。
ものづくりが好きな人
ものづくりが好きというのは、工作機械オペレーターの第一条件といえるかもしれません。ものづくりの仕事の中でも、工作機械オペレーターは、専門職でありながら仕事をしながら学びスキルアップができる仕事です。未経験者でも採用され、企業は従業員に徹底した教育をするので、一生ものの技術が身につきます。
責任感や向上心がある人
機械の設定・操作・監視・制御は、工場の安全管理においてとても重要な役割を担います。少しのミスでも、不良品の発生、納期遅れ、完成度の低下に限らず、重大な事故につながる恐れがあるため、責任感をもって作業に向き合う必要があります。また、現場では新しい機械の取り入れ、機械の変更やバージョンアップ等も多くあります。常にアンテナを張り、意欲的に学ぶ向上心や、その時々のルール変更に慣れる柔軟さも必要です。
集中力や慎重さがある人
この仕事には高い精度が求められます。機械の操作には細かな設定と正確性が必要で、それは品質に直結するため、ここではアバウトさや妥協は許されません。単純な作業が続きがちですが、切れない集中力と慎重さが必要です。
一人での作業が苦にならない人
作業は基本的に一人で行います。周りとの連携はほぼなく、長時間一人の作業が続くこともあります。また、工場での勤務は基本的にシフト制のため、夜勤の場合は工場内の人数自体もとても少ない状態になりがちです。例えば、人見知りの性格で仕事をすることに不安がある人でも、一人で黙々と作業ができる人にはとても向いている仕事といえます。
工作機械オペレーターに向いていない人
工作機械オペレーターに向いてない人はこちらです。
機械が苦手な人
機械は向き不向き、好き嫌いが比較的はっきりしているといえます。元々機械自体に興味がない、もしくは苦手意識がある人の場合は、日々機械と向き合う工作機械オペレーターの仕事は苦痛に感じるかもしれません。
単純作業が苦手な人
工作機械オペレーターの仕事は、日々同じルーティンをこなし、加工内容によっては単純作業を長時間繰り返すときもあります。コツコツと連続作業をすることが苦手な人にとっては、長時間の単純作業は肌に合わないかもしれません。
コミュニケーションを重視したい人
周りとコミュニケーションをとりながら仕事をしたいと考える人は多いと思います。ですが、工作機械オペレーターの仕事は、周りとチームを組み連携をとりながらする仕事というより、主に一人で黙々とする作業になります。職場で周りとのコミュニケーションを重視したい人には向かないかもしれません。
おすすめの工作機械:SRM-20
工作機械オペレーターを目指すなら、手元に工作機械を置いておくのも良い手段かもしれません。日常から工作機械を使用することで、機械への知見が深まり、仕事にも活かせることでしょう。
簡単な切削加工であれば、当店で取り扱い中の「SRM-20」を導入してみるのがおすすめです。
「SRM-20」は、コンパクトな切削加工機です。デスクトップサイズなので置く場所を問わず、フルカバー構造による防塵設計なのでオフィスや教室でも使うことができます。
ケミカルウッドやモデリングワックスなど幅広い材料を切削でき、最終に近い素材でものづくりが行えます。
| 造形マテリアル | モデリングワックス、サンモジュール、アクリル、ケミカルウッド、バルサ、木(朴)、ABS、ポリカーボネート etc..(金属は不可) |
| 最大造形サイズ | 動作範囲:203.2(X)×152.4(Y) ×60.5(Z)mm |
| 積層ピッチ | − |
「SRM-20」は、手軽に置けるデスクトップサイズの3D切削加工機です。フルカバー構造で加工時も安心。ケミカルウッドやモデリングワックスなど幅広い材料を切削でき、最終に近い素材で試作が行えます。… 続きを見る
工作機械オペレーターとは まとめ
今回は、工作機械オペレーターとはどんな仕事なのかについて、仕事内容、製造オペレーターとの違いや年収、適性等について詳しく見てきました。性格的向き不向きがはっきりしている職種ですが、向いている人にとっては仕事を楽しみながらスキルアップしていけるとても魅力的な仕事といえるでしょう。
工作機械オペレーターは求人サイトに多くの募集があります。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にご検討ください。






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