法人販売窓口
新規会員登録
会員ログイン
カートを見る
工作機械の大手8社を徹底比較!売上高ランキングや口コミを紹介

工作機械の大手8社を徹底比較!売上高ランキングや口コミを紹介

日本には、大小様々な工作機械メーカーがありますが、その中でも大手とされているのは8つです。
工作機械の主要8社として、まとめられることも珍しくありません。その工作機械の大手8社の、売上や口コミを比較していきます。

工作機械業界の基本情報

工作機械業界の基本情報

工作機械業界には、主に金属加工を行うための機械を作るメーカーが集まっています。大企業から中小企業まで様々なメーカーがあり、規模こそ異なるものの、製造する製品の種類に大きな違いはありません。

研削を行う旋盤とフライス盤、穴を開けるボール盤が主要な製品です。
また、それらの機械をコンピュータによって自動制御する、NC旋盤やマシニングセンタなどを手掛けているメーカーもあります。

業界の需要は高い

金属加工は、自動車や航空機から、スマートフォンのような小型家電に至るまで、あらゆる製品の製造で必要とされます。そのため、工作機械業界全体の需要は非常に高く、将来的に需要がなくなることはないでしょう。

ただ、技術の進歩に伴って、より効率的かつ高精度な工作を行える機械が必要とされます。そのため、工作機械メーカーには競争力が必要です。

世界を相手に競争を行う

工作機械業界では、国内メーカーだけが競争をしているわけではありません。世界規模のマーケットがあり、アメリカやドイツ、中国など、海外のメーカーもライバルです。
海外メーカーが日本に進出してくる場合もありますし、逆に日本メーカーも海外を視野に入れなければなりません。
実際に、海外をメインターゲットにしている日本のメーカーもあります。

景気の先行指標になる

工作機械は、あらゆる製造業の部品製造に使用されます。そして、景気が良ければ製造に力を入れられるため、工作機械の需要が高まりますが、景気が良くない場合、需要が下がってしまいます。
そのように、景気の影響を大きく受けやすいため、工作機械業界自体が、景気の先行指標と見なされることも珍しくありません。

工作機械業界を代表する大手8社を紹介

工作機械業界を代表する大手8社を紹介

まず、工作機械業界の大手8社を、ひと通りご紹介していきます。

1.ヤマザキマザック

工作機械業界の中でも、特に主要とされる御三家のひとつで、世界トップクラスの会社規模があります。
複数の工具を自動で交換して複雑な工作を行う、マシニングセンタやターニングセンタなどの複合加工機が主力製品です。

ブランド名である「MAZAK」と共に、複合加工機の大手として、世界中で知られています。

2.DMG森精機株式会社

工作機械メーカー御三家のひとつで、5軸マシニングセンタやNC旋盤など、切削工作を行う機械を製造しています。
特にコンピュータによる自動化マシンの製造で、起業として大きく成長しました。

ドイツのDMG社と、資本と業務を提携しているのも特徴です。日本とドイツが協力する形で、世界でもトップクラスの規模を誇るメーカーとなっています。

3.オークマ

航空機の製造や造船などに使われる、大型の工作機械を手掛けているメーカーです。
工作機械御三家のひとつでもあり、世界でも高いシェアを誇っています。

主力製品は、マシニングセンタを始めとする複合加工機です。そして、国内での生産に力を入れているという特徴があります。

4.ジェイテクト

光洋精工と豊田工機が合併してできたメーカーで、トヨタ自動車が主要な株主です。そのため、トヨタグループの主要企業として扱われることが多く、自動車部品を手掛けながら、工作機械の製造も行っています。

主要な製品は、マシニングセンタや研削機械などです。また、御三家にジェイテクトを加えて、日系四大工作機械メーカーとして扱うこともあります。

5.牧野フライス製作所

日本の工作機械業界の中でも上位に位置するメーカーで、アメリカやドイツなど、世界にも進出しています。
名前からもわかるように、フライス盤の製造を中心としてきた会社で、フライス盤が発展したマシニングセンタが主力製品です。

6.芝浦機械

かつて、東芝グループに所属する、東芝機械だった会社です。2020年にグループを離れ、芝浦機械となっています。

工作機械の他に、プラスチックを素材とした射出成形や、金属を溶かして整形するダイカストマシンなども製造しているのが特徴です。
そして、金属の内側を加工する、横中ぐり盤の分野では、半数以上のシェアを誇ります。

7.アマダ

国内と海外を問わずに幅広く活動している会社です。切削や研削など、様々な工作を行える機械を製造しています。

工作機械の他にも、プレス加工機やレーザー加工機などを手掛けているのも特徴です。中でも板金加工機に関しては、半分以上のシェアを占めています。

8.コマツ

建設機械の製造で高いシェアを誇っている会社です。そして、産業機械事業で、マシニングセンタや研削を行う工作機械を製造しています。
また、プレス加工を行う機械で、高いシェア率を維持できているのも特徴です。

工作機械の大手8社売上高ランキング

工作機械の大手8社売上高ランキング

大手8社の、2021年から2022年までの売上高をランキング形式にすると、以下の通りです。

  1. DMG森精機株式会社 3,960億円
  2. アマダ 3,126億円
  3. 牧野フライス製作所 1,865億円
  4. コマツ 1,856億円
  5. オークマ 1,728億円
  6. ジェイテクト 1,514億円
  7. 芝浦機械 1,077億円

ランキング外 ヤマザキマザック 未公開

いずれも大手であるため、年間売上が1,000億円を超える規模だというのがわかります。そして、単純な売上額だけで比較をすると、DMG森精機株式会社がトップです。

工作機械御三家のオークマが、トップ3に入っていません。ただ、全てのメーカーが、工作機械だけを製造しているわけではないです。工作機械以外の加工機や、他事業の売上も含まれたランキングだということは忘れないでください。

工作機械の大手8社を口コミ評価で比較

メーカーを比較するには、客観的な意見も大事です。
そこで、それぞれの口コミによる評価をご紹介していきます。

ヤマザキマザック

  • 「対話式システムのMAZATROLによって、使い勝手が良くなっている機械が魅力的」
  • 「工作機械の精度の高さが強みに感じる」

DMG森精機株式会社

  • 「積極的なM&Aによって、工作機械の大手を代表するイメージがある」
  • 「福利厚生が充実していて、従業員を大事にしている」

オークマ

  • 「特別仕様の工作機械にも柔軟に対応できる」
  • 「事業が工作機械のみであるため、景気の影響を受けやすい」

ジェイテクト

  • 「半導体向けの工作機械の需要が高く、将来性が期待できる」
  • 「自動車業界の影響を大きく受ける傾向がある」

牧野フライス製作所

  • 「加工精度の高さに定評がある」
  • 「他社にはない技術を使えるため、競争に強いイメージがある」

芝浦機械

  • 「射出成形など、工作機械以外の加工機を製造している点が強い」
  • 「複数の事業の取捨選択によって、会社自体は安定する傾向がある」

アマダ

  • 「板金加工機に関するひと通りのことに対応できるのが大きい」
  • 「機械製造がメインであるため、景気に左右されやすい」

コマツ

  • 「エンジン向けの工作機械に強いイメージがある」
  • 「独自の技術があるため、将来的にも安定しそう」

口コミの評判から比較

口コミの内容は、それぞれ大きく異なります。精度の高さであれば、ヤマザキマザックや牧野フライス製作所に軍配が上がるでしょう。
そして、オークマやアマダなど、工作機械専門である企業は景気の影響を受けやすいですが、芝浦機械のように、安定した企業があることもわかります。
また、強みの分野で比較すると、M&Aや独自技術など、企業ごとに大きく違うことがわかるはずです。

多くの人にとって重要となる工作機械大手の比較

工作機械業界は、他の業界を含んだ景気全体の指標になります。そのため、工作機械に直接関係ない人でも、大手8社の売上を比較したり、動向を確かめたりすることは重要です。

また、工作機械の導入を考えている人は、メーカー選びのために、比較が必要不可欠です。後悔することのないよう、色々な観点から、しっかり比較するようにしましょう。

COPYRIGHTS © スリプリ ALL RIGHTS RESERVED.