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3Dプリンターで使える樹脂材料について!
主な材料や種類、価格を詳しく紹介

企業だけでなく家庭用にも広まりを見せている3Dプリンター。いまや身近なモノづくりのツールになりつつあるといえます。

今回はそんな3Dプリンターに用いる材料である「樹脂材料」について解説します。
3Dプリンターに興味がある方はぜひ目を通してくださいね。

立体物の製造ができる!3Dプリンターとは?

3Dプリンターとは、3次元データを元に、立体の造形物を製作できる機械のことを指します。
2010年ごろから安価な3Dプリンターが多く登場するようになり、企業だけでなく、個人にも普及するようになりました。

何が使える?3Dプリンターで使う主な材料とは?

3Dプリンターは材料となる物質を一層ずつ積み重ねていき目的の造形物を構築します。そのため、3Dプリンターを使うには材料となる物質が必要です。

造形物の丈夫さや仕上がりは、材料に大きく左右されるので、作りたい造形物の性質に合わせた材料選びが大切です。
ただし、どの3Dプリンターでも好きな材料が使用できるわけではありません。
3Dプリンターにはさまざまな方式があり、その方式に適合した材料を選ぶ必要があるからです。一般的によく使われる材料はは次の通りです。

  • 樹脂材料(プラスチックやレジンなど)
  • 金属系材料(ステンレス鋼・チタン合金・アルミニウム合金など)
  • セラミック系材料(ジルコニア、シリカ、窒化ケイ素など)
  • 弾性材料(合成ゴムなど)
  • バイオプリンティング用材料(合成ポリマー・コラーゲン・ゼラチンメタクリロイルなど)

フィラメントとUVレジン!樹脂材料について知ろう

3Dプリンターにおいて用いられる樹脂材料は、主に2つの種類に分けられます。

1つ目は、熱溶解方式(FDM・FFF)やレーザー焼結方式で用いられる熱可塑性樹脂です。熱溶解方式で使う樹脂材料は一般的に「フィラメント」と呼ばれています。

2つ目は「UV硬化レジン」です。これは主に光造形方式やインクジェット方式を採用している3Dプリンターで使われる、液体の樹脂材料です。紫外線を当てることによって硬化する性質を持っています。

それぞれの樹脂材料の主な種類は次の通りです。

  • フィラメント PLA・ABS・ASA・PC・TPU・ナイロン・PETGなど
  • UV硬化レジン アクリル・ABSライク・ゴムライクなど

樹脂材料が持つメリットとデメリット

3Dプリンターにおいて樹脂材料を使う事には、どのようなメリットとデメリットが存在するのでしょうか。

樹脂材料のメリット

樹脂材料は一般的に軽量です。複雑な構造の造形物を作る際にも、自重で歪んでしまったり、壊れる可能性があまりありません。寸法も安定しやすいので、細かなパーツを作るのにも最適です。

また、樹脂材料は種類が豊富で、それぞれに違った特性があります。耐衝撃性に優れるものや、耐候性や耐薬品性を持たせることも可能です。
樹脂材料は錆びることがなく、さらに吸水性が低いという特徴もあります。

樹脂材料のデメリット

樹脂材料は一般的に金属などと比べると丈夫とはいえません。
通常使用されている樹脂材料は、特に熱や紫外線への耐性が低く、使用する環境によっては著しい劣化が起きる場合があります。ただし、材料の特性によっては対処できることもあります。

例えば、エンジニアリングプラスチックのように、耐摩耗性や耐熱性に優れた樹脂材料も存在しているからです。
しかし、一般的に特別な性能を持った材料は、コストが高くなりやすいので注意が必要です。

お値段はいくら?樹脂材料の価格を紹介

3Dプリンターの樹脂材料は、1kgあたり2,000円から10万円ほどまで価格が幅広く、同じような材料でも特性や対応している印刷方式によって価格に差が生じるため、選ぶ際には注意が必要です。

主な樹脂材料の価格と特性を以下に紹介します。なお、価格はすべて1kg(レジンは1L)あたりの税抜き価格です。

    • ABS 熱や衝撃に強い加工性に優れた耐靭性を持つ素材 2,000円から6,000円程
    • ASA 加工に関するさまざまな耐性を持つ特殊アクリルゴム樹脂 6,000円から
    • PC(ポリカーボネート) 防弾用途に用いられるほどの強度を持つ素材 6,000円から
    • PETG 反りや収縮が少なく加工がしやすい 2,000円から6,000円程
    • PLA 植物由来の樹脂 2,000円から4,000円程
    • TPU(熱可塑性ポリウレタン) 弾力性・柔軟性・耐衝撃性に優れる 7,000円から
    • ナイロン 外環境に関する多くの耐性を持つ素材 9,000円から
    • アクリル 透明度が高く滑らかな仕上がりになるレジン 3,000円から
    • ABSライク 熱や衝撃に強いABSに似た特性を持つレジン 3,700円から
    • ゴムライク 硬化後にゴムのような弾性を持つレジン 7,800円から

何が作れるの?樹脂材料で製作できるモノ

樹脂素材を使用することで、アイデア次第でさまざまな造形物が制作できます。
例えば、個人が所有する3Dプリンターでは、樹脂素材を活用してフィギュア製作を楽しむ方が増えているそうです。
お客様の3Dデータをもとに、好みのフィギュアを制作する企業も登場しています。

そのほかにも、アクセサリーや小物類、スマホケース、釣り用のルアーを製作するクリエイターも少なくありません。
また、樹脂素材を使用して企画中の商品の試作品を制作するケースも増加しています。
樹脂素材を用いれば、比較的安価かつ迅速に造形できるため、デザインや構造を手軽に確認できるからです。

ただし、特定の樹脂素材だけを使用すると、耐久性や強度に問題が生じたり、造形が難しくなる場合があります。造形物を製作する際には、構造に適した樹脂素材を選択することが重要です。

人気モデルはどれ?樹脂材料が使える人気の3Dプリンター3選

樹脂材料が使える3Dプリンターは数が多く、何を選べばよいかわからないという方も多いでしょう。今回は3Dプリンターの代表的な人気モデルを3種紹介します。
いずれも素晴らしい3Dプリンターなので、購入を検討している方は、一度チェックしてみることをおすすめします。

Adventurer3

「Adventurer3」は中国のデスクトップ3Dプリンターメーカー「FLASHFORGE」の主力商品の1つです。Adventure3の大きな特徴は3つあります。

1.コンパクト

1つ目はコンパクトであること。Adventure3の本体サイズは、380mm(横)×340mm(奥行)×405mm(縦)です。重量も9kgと軽量なので、ちょっとした作業台の上に置くこともできます。

2.プリントサイズが大きい

2つ目はプリントサイズの大きさです。本体サイズが小さいと心配なのがプリントサイズですが、Adventure3は150mm(横)×150mm(奥行)×150mm(縦)と、小型のデスクトップ3Dプリンターではトップクラスのサイズで造形物を製作できます。

3.フィラメントが簡単に交換可能

3つ目はフィラメントの交換が簡単なことです。タッチパネルから「樹脂交換」を選択するだけで、全自動でフィラメントを取り出せます。追加はエクストルーダーにフィラメントを入れるだけ。Adventurer3なら誰であっても操作がしやすいでしょう。

Adventurer3

FLASHFORGE

Adventurer3

¥49,500(税込)

送料無料

ご注文から1-3営業日以内に発送可能

造形マテリアル PLA、ABSなど
最大造形サイズ 150×150×150 mm
積層ピッチ 0.05mm~0.4mm

Adventure3は非常にコンパクトで場所を取らない、エントリータイプの3Dプリンターです。ワンプッシュでノズルが取り外せるので、簡単に自力でメンテナンスが可能です。… 続きを見る

UP Plus2

「UP Plus2」は中国の「Beijing Tiertime Technology Co. Ltd」が製造している、シンプルかつ軽量さが人気のモデルです。
無駄な装飾や機能を省き、分かりやすい操作性を実現しています。UP Plus2の最大の特徴は、優れたオートキャリブレーション機能が搭載されていることです。

熱溶解方式の3Dプリンターは、本体の傾きが造形物の仕上がりに大きな影響を与えます。ですが、傾きの調整は難しく、本体の設置に時間がかかるという問題がありました。
UP Plus2は、自動で本体の傾きを調整して最適な印刷状態にしてくれます。UP Plus2を使えば、設置の手間に悩むことがなくなるでしょう。

UP Plus2

Tiertime

UP Plus2

¥189,200(税込)

送料無料

ご注文から1-3営業日以内に発送可能

造形マテリアル ABS、PLA
最大造形サイズ 14×14×13 cm
積層ピッチ 0.15〜0.40mm

コンパクトサイズの3Dプリンターでありながら、同クラスの機種の中でも比類のない使いやすさと安定感を実現し、かつ高品質な出力が可能。初心者にもオススメの3Dプリンターです。… 続きを見る

Raise3D Pro3

Raise3D社が製造している「Raise3D Pro3」は、可動式デュアルヘッドによる精度の高い造形力が人気のモデルです。そのピッチ精度は最小0.01mmです。

さらにPro3では、新型エクストルーダーを採用することによって、従来機よりもヘッド負荷を軽減させることに成功。これによってメンテナンス性や造形精度が従来モデルよりも向上しました。

また、ヘッドに搭載された接触センサーにより、ノズルとプラットフォームの間隔や水平位置を自動調整。造形台が水平状態を維持したまま昇降するので、安定した造形が可能になりました。

多様な材料に対応している点も、Raise3D Pro3の魅力です。2023年の時点において、30種類以上のフィラメントに対応していることが発表されています。Raise3D Pro3なら、樹脂材料が持つ特性を活用して、さまざまなモノづくりができることでしょう。

Raise3D Pro3

¥1,097,800(税込)

送料無料

ご注文から発送まで2〜3週間を目安
造形マテリアル T-PLA、T-ABS、PETG、PTG、Polyflex、カーボン、木質、etc
最大造形サイズ 300×300×300 mm
積層ピッチ 0.01〜0.65mm

可動式デュアルヘッドを搭載。デュアルヘッドを使うことで、2色での造形や、サポート材として水に溶ける水溶性フィラメントでの造形ができます。… 続きを見る

最もよく使われる「樹脂材料」!構造に適したものを選ぼう

3Dプリンターで上手に造形物を製作するには、構造に適した材料を使うことが重要です。
そのため、最も多く3Dプリンターで使われる材料である「樹脂材料」を知っておくことは大切なことと言えます。

なお、3Dプリンターは本体がサポートしている材料以外を用いると壊れてしまう場合があります。基本的にはメーカーが推奨する材料を使うようにしてください。

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