法人販売窓口
新規会員登録
会員ログイン
カートを見る
工作機械の中古価格は?おすすめのメーカーも紹介

【2024】工作機械の中古価格は?おすすめメーカー・購入先選定ポイントも紹介

「新品の工作機械は高額で手が出ない」「少しでもコストを抑えたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。工作機械は決して安いものではないため、中古品を購入する方も少なくありません。

しかし、中古価格の相場や適切な機種を選ぶための知識が不足していると、購入後に不具合が見つかったり、思ったような成果が出なかったりするリスクもあります。

そこで本記事では、工作機械の中古価格の目安や人気のあるおすすめメーカーをご紹介し、初心者でも安心して中古機械を導入できるポイントを解説します。

工作機械とは?

工作機械とは?

工作機械とは、金属や非金属の材料を加工し必要な形状に仕上げるための機械です。

切削や研削、電気やレーザーを用いた特殊加工などさまざまな加工が可能です。工作機械は、材料の表面を削り精度を高めたり、部品の形を整えたりするために欠かせない機械であり、製造業の現場で広く利用されています。

なお、手で操作を行う電動工具や簡易固定具は工作機械には含まれません。

以下の記事では工作機械の使用方法について解説していますので、併せてご覧ください。

工作機械初心者必見!安全な工作機械の使い方!

主な工作機械の種類

日本産業標準調査会のJIS規格詳細で記載されている工作機械の種類は以下のとおりです。

機械名 概要
旋盤
  • 円筒形や円形に素材を削り出す工作機械
  • 手動や自動、立て向きに配置されたものなど様々なタイプがある
ボール盤
  • 素材に穴を開けるための機械
  • 主軸に取り付けたドリルを回転させて加工
  • 小型の卓上タイプから多軸で複数の穴を開けるものまで、多様な種類がある
中ぐり盤
  • 既存の穴をさらに大きく広げるための機械
  • 精度が求められる穴加工に使用
  • 主に自動車部品などの高精度な穴加工に用いられます。
フライス盤
  • フライスという工具で平面や溝などを削る機械
  • 複雑な形状の部品加工に使用
  • 手動タイプやNCによる自動タイプがあり、多様な加工が可能
研削盤
  • 高速回転する砥石で表面を削り取る機械
  • 精密な仕上げ加工に適している
  • 平面、円筒、工具専用など、加工対象に合わせたさまざまなタイプがある
マシニングセンタ
  • 中ぐりやフライス加工、穴あけなど多種類の加工を連続して行うNC工作機械
  • 自動工具交換装置が搭載され、自動車や機械部品の大量生産に適している
複合加工機
  • 複数の加工工程を一台で完結できる工作機械
  • 工具の自動交換機能搭載
  • 多様な部品を効率よく製造できるため、生産性が高い
歯切り盤
  • 歯車の歯切り加工を行う機械
  • ホブカッタやピニオンカッタを用いてさまざまな歯車を製作
  • 自動車や産業機械などの精密な歯車製造に使用

4大工作機械メーカー

工作機械を発売するメーカーは数多くありますが、その中でも4大工作機械メーカーと呼ばれる企業を紹介します。

メーカー名 概要 特徴 主力商品
DMG森精機株式会社 ドイツと日本を拠点とするグローバルな工作機械メーカー
  • 高精度・高品質の機械と自動化システムを提
  • 複合加工機やマシニングセンタに強みを持つ
  • 5軸マシニングセン
  • NC旋盤
  • 複合加工機
オークマ株式会社 日本の大手工作機械メーカーで、100年以上の歴史を持つ
  • 革新的な制御システムを開発
  • 旋盤やマシニングセンタの精度向上をリード
  • NC旋盤
  • マシニングセンタ
ヤマザキマザック株式会社 日本を代表する工作機械メーカーで、グローバルに展開
  • 自動化対応の複合加工機やレーザー加工機が特長
  • 複合加工機
  • レーザー加工機
  • 旋盤
ファナック株式会社 日本発の自動制御機器メーカーで、産業ロボットも展開
  • CNC制御技術で高いシェアを持ち、工作機械の自動化に貢献
  • CNC制御装置
  • 産業用ロボット

各メーカーは、それぞれで特化した技術やシステムを持ち、精度・自動化・加工効率など異なります。また、以下の記事では4大工作機械メーカーについて詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

工作機械のシェアランキング!世界と日本のランキングを見よう

工作機械の中古価格相場

工作機械の中古価格相場は機種や状態、製造年、使用頻度によって異なりますが、小型ものであれば数百万円。大型のものであれば1,000万円以上するものもあります。

種類ごとの中古価格相場に関しては以下のとおりです。

  • NC旋盤:200万〜1000万円程度
  • マシニングセンタ:300万〜2000万円程度
  • レーザー加工機:500万〜3000万円程度
  • 放電加工機:200万〜1500万円程度

新品の場合は「オープン価格」と呼ばれるメーカーが定価を設定せず、商社が販売価格を決定する仕組みが一般的です。そのため、中古製品でもオープン価格にされている場合もあるため、事前に見積もりを取っておきましょう。

中古でおすすめの工作機械メーカー

中古でおすすめの工作機械メーカー

中古の工作機械でメーカー選びに迷った際は以下5つのメーカーがおすすめです。

  • DMG森精機
  • 株式会社アマダ
  • ファナック(FANUC)
  • オークマ
  • ニデック

DMG森精機

DMG森精機

引用:DMG森精機

4大工作機械メーカーの1つであるDMG森精機は、先進的な技術を駆使し、精密加工を高効率で実現。特に、複合加工機やマシニングセンターにおいて、その高い精度と多機能性が魅力と言えるでしょう。

また、ユーザーのニーズに柔軟に対応できるよう、機械のカスタマイズ性を重視。
モジュール式の設計が採用されており、設備の導入や拡張が容易で様々な業界に対応した製造プロセスの最適化が可能です。

株式会社アマダ

株式会社アマダ

引用:株式会社アマダ

アマダは、神奈川県に本社を構える金属加工機械の大手メーカー。板金や切削、研削盤、精密溶接、プレスといった幅広い分野で事業を展開しています。

グローバルな製造・販売ネットワークを持ち、特に欧米市場で高いシェアを誇っています。製品は精密で使いやすく、環境性能にも配慮され、トータルサポートを提供することで企業とオペレーターのニーズに応えることを重視しています。

ファナック(FANUC)

ファナック(FANUC)

引用:ファナック

ファナックの工作機械は、CNC(数値制御)とサーボモータを組み合わせた高度な加工技術で、複雑な形状や製品の生産を効率的に行うことが可能です。

世界シェア約40%を占めるNCとサーボモータのセット販売により、精度と生産性を向上させ、さまざまな加工ニーズに対応可能です。また、切削負荷監視機能が搭載されているため、工具の折損による加工不良を防ぎ、安定した生産品質を保つことができます。

オークマ

オークマ

引用:オークマ

オークマは前述したとおり4大工作機械メーカーの1つです。
金属やプラスチックを高精度・高剛性で加工するための旋盤やマシニングセンターなどの製品を提供。

独自技術「スーパーマルチタスクマシニング」により、一度のセットアップで複数の加工が可能で、生産効率とコスト削減が期待できるでしょう。また、IoT技術を活用した「スマートファクトリー」対応により、加工データや稼働状況のリアルタイム監視が可能で、自動車や航空、医療機器など多岐にわたる分野で高く評価されています。

ニデック

ニデック

引用:ニデック

ニデックの工作機械は、高精度で効率的な歯車加工ができる歯車機械を提供し、汎用機から専用機まで多様な製品を展開しています。大型・小型機を含む幅広いラインナップで切削加工はもちろん、付加加工や自動化・ライン化にも対応可能です。

また、工作機械で培った技術を活用し、半導体製造装置や金属3Dプリンタなどの新分野にも挑戦し、技術の開発を進めている今需要が高くなっているメーカーです。

工作機械の中古品を購入する方法

工作機械の中古品を購入する方法

工作機械の中古品を購入する方法は以下の3つです。

  • 中古販売専用サイト
  • オークション
  • フリマサイト

中古販売専用サイト

工作機械の中古販売専用サイトは、機種ごとに詳細情報や写真、販売価格が掲載されており、簡単に比較して購入をすることができます。

メリット

中古販売専用サイトは保証やアフターサービスが付くケースが多く、購入後も安心して利用できます。また、品揃えが豊富で、自分に適した機種を探しやすい点も魅力です。

デメリット

価格が市場相場に基づいているため、価格交渉することは難しいでしょう。

オークション

工作機械はオークションでも購入が可能です。

メリット

オークションは販売スタート時低価格で設定されることが多く、安く購入できる可能性があります。

デメリット

購入希望者が多いと価格が上昇しやすく、予算を決め慎重に入札する必要があります。また、落札前に機械の状態や動作確認が難しいため、出品者の評価やレビューなどを確認することが大切です。

フリマサイト

フリマサイトは商品数が少ないものの、中古工作機械も取り扱われています。

メリット

フリマサイトは、価格交渉がしやすく出品者とのコミュニケーションが可能なケースがあります。より安価に購入できる点がメリットです。

デメリット

取引相手が個人であるため、商品の状態などを入念に確認しないとトラブルになることもあります。また、保証やアフターサービスがない場合が多く、購入後のサポートがない点がデメリットです。

中古の工作機械を購入する際のポイント

中古の工作機械を購入する際のポイント

中古の工作機械を購入する際、トラブルを避けるために見ておくべき3つポイントをご紹介します。

  • 状態をチェックする
  • 信頼できるサイトやメーカーか
  • 保証やアフターサポートがあるか

状態をチェックする

中古の工作機械を購入する際は、機械の状態の入念な確認が必須です。

見た目がきれいでも、内部の部品が消耗していたり、修理が必要な箇所があったりする可能性もあります。ですから、使用年数・稼働時間・整備履歴などを確認してください。また、実際に動作させ異音・振動の有無を確認し、トラブル原因となりやすい油漏れやサビの有無などもチェックしましょう。

信頼できるサイトやメーカーか

中古の工作機械の購入時は、信頼できる販売サイト・メーカーかが重要なチェックポイントです。
信頼できる取引先かどうかを判断するためには、過去の取引実績・口コミを確認し、評判が良いかをチェックするとよいでしょう。

信頼のおけるサイトやメーカーであれば、機械の詳細情報やメンテナンス履歴、故障履歴などを正確に公開している場合が多く、購入後のトラブルを避けることができます。

保証やアフターサポートがあるか

中古の工作機械を購入する際は、保証やアフターサポートの有無も確認しましょう。

中古品は故障するリスクが高いです。保証があれば購入後のトラブル時も安心です。
保証内容をチェックする際は、どの部品が保証対象か、保証期間の長さを確認することが大切です。

また、アフターサポートの内容も確認し、自社(工作機械使用現場)への訪問修理が可能か、部品交換のサポートがあるか、電話やオンラインでのサポート体制が整っているかなどを調べておきましょう。

工作機械の中古価格についてのまとめ

本記事では、各種工作機械の種類や価格相場、おすすめメーカーを紹介し、初めて購入を検討する方でも安心して中古品を選べるよう具体的なポイントを解説しました。

中古の工作機械を購入する際は、費用を安く抑えることができますが、機械の状態・購入先選定・保証/サポート体制有無の確認が重要です。本記事を参考に自社に適した工作機械を探してみてください。

また、工作機械の購入先に迷った場合は3Dプリンター専門ショップ「Fabmart」での購入を検討してみてはいかがでしょうか。専門の担当者が工作機械の見積もりや疑問点など購入までサポートいたします。

COPYRIGHTS © スリプリ ALL RIGHTS RESERVED.